The Spencer Davis Group - Steve Winwood

8 Comments

 黒い声を持つボーカリストとして最も名高いのは多分スティーブ・ウィンウッドなんだろうと思う。天才少年と呼ばれて早40年近く経つワケだが、声というモノは早々衰えるものでもなく今でも相変わらずソウルフルな声を聴かせてくれているに違いない。しかし、ロックファンにとって彼の凄さというのは果たしてどのアルバムで、どの時期が最も認知されているのだろうか?コレと云ったバンドとしてもあまり印象がないんだよな。せいぜいブラインド・フェイスなんだろうけど、才能が云々と言う前にバンドとしてきちんと活動できていなかったという感じだし、それよりもクラプトンの歴史の一ページとして語られる程度にしか存在価値が出せていない気がするんだよね。で、その後はもうソロアーティストとして自立しているのでロック色はほとんどないので、あんまり興味が沸かないワケさ。

 が、忘れてはいけない。スティーブ・ウィンウッドの才能が最も輝いていたと思っているザ・スペンサー・デイヴィス・グループのことを。ちなみにスペンサー・デイヴィスと言う人はギタリストでリーダーだったワケなんだが、当時17歳(?)だったスティーブ・ウィンウッドが音楽的な面ではバンドを引っ張っていたようだし、曲も作り、アレンジも施していたという天才ぶりとマルチプレイヤーぶりを発揮していたと言うから素晴らしい。中でもそのソウルフルな歌声は同時期に活躍していたスティーブ・マリオットにも匹敵する、いや超えているな。ソウルフルなハードな歌もこなすが、ウィンウッドの場合はメロウな曲も実にR&Bのシンガーっぽく歌えてしまうんだよな。で、ザ・スペンサー・デイヴィス・グループってどのアルバムが良いのか、などと言うことは実は全然知らない(笑)。様々なベスト盤が出ているのでその辺で十分にわかると思うけど個人的には「The Best Of The Spencer Davis Group」というベスト盤を好んで聴いている。選曲が良いんだもん。それから「Mojo Rtythms & Midnight Blues Vol.1 Sessions 1965-1968」というライブ盤もかなり秀作ライブアルバムなのでオススメ度が高いね。こんなライブばっかだったらホント堪らんわ…。

 あ、それからかなり邪道なんだけど、この人の黒さを何気に実感したのがザ・フーの「New Tommy / Live 1989」という映像なんだよね。ゲストの一人として「Eyesight To The Blind」を歌うんだけど、もともとソニーボーイ・ウィリアムスンの曲というのもあって、ウィンウッドがギタを持って歌うのを見てたらとんでもなくハマっててさ。そこから彼の声に注目したってのがある。「黒人の声を持つ白人」ってね。

 あ、トラフィックがあったか…。
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フレ
Posted byフレ

Comments 8

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SAMARQAND  

スペンサー・デイヴィス・グループは間違いないです。どこをとっても美味しい音が満載です。トラフィックもビッググループなのでしょうが、スペンサー・デイヴィス・グループのR&Bは普遍性をもって美味しいです。

2006/03/08 (Wed) 00:01 | EDIT | REPLY |   
もりたん  
ども♪

ウィンウッドの温かみあるソウルフルなボーカル、すごく好きです♪
スペンサー時代も好きだけど、
サウンド面の好みで云ったら、
トラフィック1stの頃のサイケな音が特に好みですね♪

2006/03/08 (Wed) 01:33 | EDIT | REPLY |   
harukko45  

S・ウィンウッド大好きです。言われるとおりスペンサー・デイビスはベストで十分です。トラフィックはサイケ時代も良いですが、今は第2期の方が好きです。物足りない感じがかえってバンドぽくって、ジワジワと好きになるのでした。
ソロになってからも駄作はないです。特に最近の"About Time"のオルガン回帰の充実ぶりには感動しました。

2006/03/08 (Wed) 03:19 | EDIT | REPLY |   
波野井露楠  

こんばんは。
TBありがとうございました(^^)。私もTBさせていただきました。よろしくお願いします。ブラインド・フェイスがクラプトン歴史として語られるっていうのよくわかります。スティーヴ・ウィンウッドの歴史でもあるのに(^^;)!!意外と彼のことを知らない人って多いですよね(特に若い人は(^^;))。もっと、沢山の人が知ってもいいのになあって、よく思います…。

2006/03/08 (Wed) 19:00 | EDIT | REPLY |   
V.J.  

TB投げっぱでSorryです。
SDG~TRAFFIC大好きです!!
マリオットよりもガキのくせして、プロフェッショナルを感じる所が、個人的には、ちょっと減点要素なんですが…マリオットの方が、切実。な感じが。(プロっていえば、マリオットは元子役ですが(爆))

Blind Faithになると、実は、何故かあまり好きになれないんですが(本格派過ぎるからかなぁ)伝説のハイド・パークのLiveでカマシタアンダー・マイ・サムは、WHOが裸足で逃げ出す程のカッコ良さ♪
ブートですが、機会があれば是非ご賞味をば!

2006/03/09 (Thu) 00:35 | EDIT | REPLY |   
フレ  
コメ&トラバ多数感謝!

>SAMARQANDさん
やっぱそうなんだ?ちょっと安心しました(笑)。R&Bっぽさが良いなぁと思いつつ、S・ウィンウッドのキャリアを紐解くと、最初は…みたいな書かれ方が多いので重用視されてないじゃないですか?なので自分のセンスがヘンなんだろうか、と思ってた部分あったもん(笑)。

>もりたん
トラフィックの1stは賛否両論でしょうねぇ。歌ものとしてはNoですけどサウンドとしては凄く斬新なことしてますからね。個人的にはちょっとサイケ趣味に走りすぎって感じもありますけど、まあでも良く聴くかな(笑)。

>harukko45さん
よかった、ベスト盤でOKですね(笑)。トラフィックも年と共に好みのアルバムが変わっていくバンドなのでしょうか。自分も今と昔では聴くアルバムが異なって来てますからねぇ。第二期ですね…、今は受け付けられない時期です(笑)。でも、バンドらしくない瞬間がバンドっぽいっていうの説得力ありますっ!オルガン作品はこの人いつでも上手いんだなぁと思いますがソロになるとロックさがなくなってしまったのが×ですかね…。

>波野井露楠さん
あ、ブラインド・フェイスのイメージは個人的なイメージなので一般的にはどうなのかわちょっとわかんないです、ただ、そうなんだろうなぁ、と。それはクラプトンがあまりにも有名だからでしょうけど。まあ、聴いてくれる人が増えればそれだけウィンウッドの良さを分かる人や、この人誰なんだろう?っていう探求心が芽生える人が出てこれば良いんじゃないですかね。そうやってロックは生き続けるんですよ、きっと♪

>V.J.さん
ん~にゃ♪自分もよくトラバ投げっぱのままがあるので気にしないで下さい~。ハイドパークのBFね、あれが凄く印象に残っていて、BFのイメージってあのライブなんですよね。何であれ、あんなに迫力ある映像なんだろ?ライブが良いからなのかな。

2006/03/09 (Thu) 23:28 | EDIT | REPLY |   
ぷくちゃん  
私は・・・

すいません。スティーブ・ウィンウッド。ソロのファースト大好きです。高校時代に一番聞き込んだアルバムです。ヒットしてからは・・・聞いていません。

>スティーブ・ウィンウッドの才能が最も輝いていたと思っているザ・スペンサー・デイヴィス・グループのことを。

悔しい。俺よりも若くして才能を開花させていたなんて・・・

2006/03/10 (Fri) 21:00 | EDIT | REPLY |   
フレ  
>ぷくちゃん

S.ウィンウッドのソロファーストは気合い入ってますよね。マルチプレイヤーぶり大発揮って感じです。才能についてはわかんないですよ~、もっと幼少に凄い才能を発揮しすぎていたかもしれません…。スカートめくりとか(笑)。

2006/03/10 (Fri) 23:06 | EDIT | REPLY |   

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