Judas Jump - Scorch
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大顔面ジャケットを続けてアレコレと…、と気にしてみると実にいっぱいあるもんだ。そりゃそうなんだけどさ、名盤と言われている作品にも大顔面って結構あるもんなぁ。まぁ、普通に撮ってる分には別にいいんだけど、やっぱどっかヘンじゃないと気にならないっつうか、それくらいヒネてないと英国ロックらしくないっつうか…。あ、そういえば凄いアルバムを思い出したんだけど、それはまた今度書こう…、うん、大顔面で超変態的なアルバムっていったらどこぞのブログの有名人さんの名がアルバムタイトルになってるアレですね。いつもお世話になってます♪
さて、それはさておき、ヘンという意味ではかなりインパクトがあるであろう…そして英国ロック好きの中でもプログレらしさはないし、メロトロンでもないし女性歌モノでもないし、ブルースロックでもないので多分取り上げられることがなくって情報もほとんど流通していないという作品…、いや、それってホントに取り上げるべきものなのか?っていう疑問も湧き出たんだけど…、まぁ、せっかくあるし聴いてみたからいいじゃないですか。お遊びってことで。
…ってさ、アマゾンにはもちろん取り扱いないし、HMVでもないし、もしかして紙ジャケでも出てないのかもしれない。いや、CDって出たことあるのだろうか?それすらも疑問に思えてきた…。ネットで情報漁っても何も出てこないので相当に無名…っつうか見捨てられたアルバムなんだろうな…と。あ、バンド名はJudas Jumpです。アルバムは「Scorch」ってヤツでして…うん、ヘンでしょ(笑)?まぁ、これくらいなら誰でもやるっていう気もするが、やっぱおかしいかな、と。別に黒人のサウンドが好きでこういう顔しているワケじゃないしさ。
そこで音の方なんだが…、まずね、このJudas Jumpというバンドはビートルズで有名なParlophoneからリリースされているんですよ。しかもシングルを三枚くらい出してからのアルバムリリースなのでそれなりに期待されていたのではないかと。1970年のアルバムリリースだし、聴いていると基本ステレオ盤なんだけど「Bossa Jump」なんかでいきなりモノラルになるので面白い。この頃のバンドの音はモノラルが似合うなぁ…。それもそのハズ、と言うか、モロにビートルズ的なサウンドですからね、このバンド。意外なコトにそれも相当にレベルの高いビートルズ的エッセンスが入ったバンドでして、そりゃParlophoneが力入れただろう、と。楽曲レベルは相当高いし、楽器も多彩で音色も豊富。そしてアコースティックも美しいし、ビートルズが鳴らさなかったような音をビートルズの代わりであるかのように出しているので凄い。コーラスワークもしっかりしてるし。改めて聴いてみると凄い才能の塊の人達だわ…。
ってちょこっと調べてみると、ベースのアラン・ボウンは元々The Herdにいて、Judas Jumpの後にはピンク・フロイドの「The Wall」ツアーで鍵盤奏者兼ベーシストで同行。その後にはステイタス・クォーに参加するという強者。う~む、素晴らしい仕事人じゃないか。そしてその才能を生かし切れていたのはもしかしたらJudas Jumpだけだったのかもしれない。それにしても何という牧歌的且つ歌心に溢れたアルバムなのだろう。ジャケットで損してるよな、絶対。ELOとか10CCとかその辺りに勝てるサウンドしてるもん。時代の産物なのかもしれないが。
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