Big Sleep - Bluebell Wood

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 人体の体の別の部位をくっつけた絵柄のジャケットでもう一つあった。こちらはかなり地味な存在で仕上げているので不気味さはそれほど漂わないが、実はよく見ると相当ヘンなジャケットでして、アナログだったらやっぱりあまり部屋には飾られないジャケットだろうと思う。今度はまたしても裸の人間の上半身が手の平に化けているという代物だ。背景と意味合いがよくわからないんだけどね…。

Bluebell Wood In Fields of Ardath

 Big Sleepというバンドの1971年作品「Bluebell Wood」、もちろん唯一の作品なのだが、このバンドは実はちょっと前に紹介していたEyes of Blueという60年代からのサイケデリックテクニカルバンドの変名バンドとしてリリースされたもの。何で変名だったのかね…どっちかっつうとプロジェクト的だったらしいけど、音楽性の問題だろうか?まぁ、そういうのが許されていたんだろうし、それでこのジャケットかよ、というのもまぁ、インパクトが必要ってことなのかな。それにしてはちょっとインパクトに欠けているのだが…。

 中味の音は…、ジャケットからは想像し得ない程にメランコリックにセンチメンタルに描かれた繊細な曲調から始まり、アルバム全般でラフな部分とか大上段に斬られるようなアレンジなどは全くなくって練られている。しっとりと聴かせてくれる大人の音色に根付いた雰囲気の曲調ばかりで、そこはプロ集団の音作りと唸らされるくらいにしっかりと聴けるものだ。その分アルバム全体の、曲それぞれのインパクトってのは弱くなってしまうのでどうしてもアルバム単位で何度も聴いてなんぼの世界になっちゃうところが勿体ないか。ただ、非常~に良い作品として仕上げているので全然飽きないけどね。逆にそれほど聴けるか、って言われてもそんなに聴かないだろう、っていうのもあるんだけど、聴く度に新たにその存在感に気付かせてくれる、そんなアルバム。

 今の季節にはちょうど良いアルバムだなぁ…。ジャケットのヘンさを完全に忘れ去らせてくれる音世界で、へぇ~、ってなくらいに良質。ハードロックではないです。オルガンや鍵盤系が中心になったフワフワした浮游感に流される音が基本だけど、もちろんギターもベースもドラムも入ってる。ただねぇ…、やっぱメランコリックさが得意というところなのかな。プログレ的な展開もそんなにありません。だから、やっぱり英国ロックの世界なのです、としか言えない(笑)。ハマる人は多分相当ハマると思う。ジョン・ウェザースがこの後にGentle Giantで成功することからEyes of BlueやBig Sleepも多少知られた存在になっていくんだけど、どっちのバンドの音とも絡まない独特の世界です。
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フレ
Posted byフレ

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