Humble Pie - Performance : Rockin' The Fillmore



The Small Faces解散後のスティーブ・マリオットが選んだ道はタイミング良く自身のバンドを結成しようとしていた元ザ・ハードというバンドに在籍していたピーター・フランプトンとの合体だった。それが70年代のロックシーンをブイブイ云わせたHumble Pieとなったことはロック史の定説なワケだが、実はこのフランプトンとの合体と云うのもなかなか難しくて、結局この蜜月は1968年暮れから1971年までしか続かず、以降は元ベイカールーのクレム・クリムソンが参加して、名作をいくつかリリースするんだけどさ、どうしようかなぁ、どっちが良いのかなぁ…と悩む選択でした。
で、やっぱ流れからして初期で書いておいた方が良さそうなのでクレム・クリムソン時代はまた今度♪今回はフランプトン時代の作品で傑作と云えばもちろん「Performance : Rockin' The Fillmore」
決してギターヒーロー的な二人ではないけど、バンドとしてのギタリストとしては凄い良い組み合わせだったんだなぁ。このバンドに欠けていたモノは多分、良い曲、っていうものかもしれない。ロックって難しいよなぁ、って思う。歌も魂も熱いしギターも凄ぇ良いしかっこいいんだけど、バンドも凄くデカイ音でロックなんだけど、それだけじゃダメでさ、良い曲、ってのが必要なんだよね。例えばロリー・ギャラガーなんかもそうなんだけど、凄いんだよ、凄いんだけどスタジオ盤で良い味出せない、ってのはやっぱりそういうのがないんだよなぁ。Humble Pieも同じ。だからフランプトンが抜けた後はその辺が変わってるんだけど、この時期まではただひたすら走るだけっていう感じなんだな。いや、キライじゃないし好きなんだよ、で、ロックしてるんだよ、でも足りないモノがあったんだよ、って思う。もっともっとハジけられて音楽家的才能をもっと駆使すればもっと爆発したんだろうなぁと勝手に思ってるワケです。
しかし、マリオット、かっこいいわ。フランプトンよりもマリオットがいいな。ま、フランプトンはポップスターとして魂売った
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