The Small Faces - Ogdens' Nut Gone Flake



英国らしいサウンドとトータルコンセプトアルバムとも云うべきサウンドを展開していたもうひとつのバンドがThe Small Facesで、その道のりはThe WhoやThe Kinksなどと同様、初期は超かっこいいビートバンドとして出てきたものの、途中から色々と考えるようになり傑作「Ogdens' Nut Gone Flake」
で、このアルバムね、正にサイケなドラッグ時代でもあった1968年の作品なだけあって、その要素がたっぷり入ってるけだるい感じのするアルバムだね。サウンドの一貫性は見事なものなんだけど、まあ、そういうの云う前に正直、スティーヴ・マリオットの黒い、あまりにも黒すぎる歌声が、ハートのある歌声が凄くサウンドとミスマッチ、…と云うかサイケに合わないんだけど、どういうワケか見事に溶け込んでいる面もあって不思議な魅力を出している。ギターもハードと云えばハードだし、何か不思議な作品だな。ただ云えることはかなりの名盤ってことくらい(笑)。メリハリがあるんだろうな、きっと。ハードなものとサイケなヤツと「Lazy Sundey」みたいなモロにロンドンって感じのポップソングも同居しているワケだからそりゃそうなるんだけど、やっぱスティーヴ・マリオットって天才だったんだなと感じます。アルバム全体に散りばめられている効果音なんかも結構考えられていると思うしさ、プログレ最初期に近いものはあるんでその辺好きな人にも受け入れられる作品じゃない?
円形ジャケ
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