Jonesy - Keeping Up
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プログレッシブロックの代名詞ともなるメロトロンの大洪水、というキャッチコピーが付けられてそこかしこでレビューを見ていたので、そういう音なんだろう…と先入観を持っていたんだけど、もちろんアナログ時代には全然探せるハズもなく高嶺の花でした。それでもジャケットが印象的で、薔薇の縛り首って良いセンスでしょ?そんでメロトロンの洪水ってんだから聴いてみたくなりますわなぁ。そんで90年代に入って往年のプログレがCDでリリースされた頃、このジョーンジーのセカンドアルバム「キーピング・アップ」も早い時期にリリースされたのは嬉しかったね。

1973年発表のセカンド、メンバーが些か変更しているドーンレーベルからの作品で、ジャケットから感じられる威厳は見事に輝いている。期待して聴いたもんなぁ、このアルバム。今でも覚えてるけど、最初のメロトロンの音色から「おぉ~!」となる叙情派好きのファンには堪らないのだが…、直ぐにワウで歪んだギターによるカッティングが入っているので「??」という感じ。更にストリングスやペットなんてのも出てきて、そんでもって歌メロはもの凄くメランコリックな優しいメロディで非常~にポップ感覚溢れるもので、逆にメロトロンが無かったら良質なポップバンドなんじゃないか、っつうくらいのものだ。それに驚いたなぁ…。プログレって言葉はあまり信用してはいけないのではないかと思ったもん(笑)。まぁ、それでもやっぱり作品全体からしたらメロトロンの占める比重の重さは多くて、叙情的に使われているので憎めない。
よくクリムゾン的と言われるのは多分スネアロールの音とかが似ているからだろうし、楽曲の作りは特にクリムゾン的ではないけれど、ピアノやメロトロンなんかが入り混じってストリングスやバイオリンなんかと絡み合うから、その辺でクリムゾン的とも言われるのかもしれない。楽曲は全然違うからさ。ジョーンジーの方が全然ポップでメランコリックで旋律がはっきりとしていて、あの破壊力はないもん。しかもジャズ的な感じも入ってくるのが面白い。決して歌は巧くないし、楽曲センスが良いとも思えないけど、楽器の絡ませ方や展開ってのがかなりブラックでユニークなんだな。その辺が評価されているのもあるし、やっぱりメロトロンの使い方が印象的。
まぁ、小曲や大曲が入り混じってるんだけど、8曲もあるんだから大したモンでして、小曲の小曲らしさってのはかなり美しい。一方の大曲は構築美ではないところが彼等の本質を表しているかなぁ…。ま、ゴッタ煮ロックだけどメロトロンのおかげでプログレ色が強いという印象。でも、実はかなり人を喰ったバンドなんじゃないかと。不思議な音だなぁ…。
結局アルバム三枚も出しているので面白さや実力という面では結構買われていたんだろうね。全部を聴けていないのだが、いずれ取り組みたいと思うバンドです。


1973年発表のセカンド、メンバーが些か変更しているドーンレーベルからの作品で、ジャケットから感じられる威厳は見事に輝いている。期待して聴いたもんなぁ、このアルバム。今でも覚えてるけど、最初のメロトロンの音色から「おぉ~!」となる叙情派好きのファンには堪らないのだが…、直ぐにワウで歪んだギターによるカッティングが入っているので「??」という感じ。更にストリングスやペットなんてのも出てきて、そんでもって歌メロはもの凄くメランコリックな優しいメロディで非常~にポップ感覚溢れるもので、逆にメロトロンが無かったら良質なポップバンドなんじゃないか、っつうくらいのものだ。それに驚いたなぁ…。プログレって言葉はあまり信用してはいけないのではないかと思ったもん(笑)。まぁ、それでもやっぱり作品全体からしたらメロトロンの占める比重の重さは多くて、叙情的に使われているので憎めない。
よくクリムゾン的と言われるのは多分スネアロールの音とかが似ているからだろうし、楽曲の作りは特にクリムゾン的ではないけれど、ピアノやメロトロンなんかが入り混じってストリングスやバイオリンなんかと絡み合うから、その辺でクリムゾン的とも言われるのかもしれない。楽曲は全然違うからさ。ジョーンジーの方が全然ポップでメランコリックで旋律がはっきりとしていて、あの破壊力はないもん。しかもジャズ的な感じも入ってくるのが面白い。決して歌は巧くないし、楽曲センスが良いとも思えないけど、楽器の絡ませ方や展開ってのがかなりブラックでユニークなんだな。その辺が評価されているのもあるし、やっぱりメロトロンの使い方が印象的。
まぁ、小曲や大曲が入り混じってるんだけど、8曲もあるんだから大したモンでして、小曲の小曲らしさってのはかなり美しい。一方の大曲は構築美ではないところが彼等の本質を表しているかなぁ…。ま、ゴッタ煮ロックだけどメロトロンのおかげでプログレ色が強いという印象。でも、実はかなり人を喰ったバンドなんじゃないかと。不思議な音だなぁ…。
結局アルバム三枚も出しているので面白さや実力という面では結構買われていたんだろうね。全部を聴けていないのだが、いずれ取り組みたいと思うバンドです。
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