Wally - Wally

0 Comments
 久々にプログレらしいプログレってのも聴いてみたいな…と秋の深まった頃に思いまして…うん、B級品も面白いんだけど、その中でも色々とあってさ、割と細分化されるっつうか方向性自体はプログレ的なものとかジャズ的なものとかブルースよりとかあってね、その辺行くとプログレッシブな展開ってのは割と多くはないのかもしれない…っつうか構築美って意味では。アヴァンギャルドなのは多いけどさ(笑)。さてさて、そんな中でもなんとあのアトランティックレーベルからイエスのリック・ウェイクマンのお墨付きでデビューしたウォリーというバンド、かなり洗練された音を出しているのでちょっとご紹介♪

Wally

 1974年リリースのファーストアルバム「Wally」で、この後もう一枚リリースして解散したのかな。メジャーレーベルからの配給によるかなりしっかりしたプロダクションの元でリリースされたバンドにも拘わらずやはり短命に終わってしまったのはちょっと勿体ないっていうバンドでね、音は面白い。バイオリンがインパクトを与えているんだけど、それだけじゃなくってしっかりと楽曲がプログレッシブロックしてて、テクニカルでもあるので音だけ聴くともっとできたんじゃないか?と思うくらい。ハードで美しい楽曲からアコースティックタッチの美しいコーラスを聴かせる牧歌的なものもあれば、繊細な笛を美しい効果音の中で聴かせてくれるものもある。そしてどれもこれも優しいボーカルが楽曲を繋げていて、相当洗練されている音。もともとフォーク上がりのメンバーによるバンドのためアコースティック系統の曲から出来上がったものが多いのも特徴的だけど、冒頭の「Martyr」がバンドの代表作のような印象を持たせてしまうので一気にプログレ的扱いされるのもわかるなぁ。

 今の季節にはぴったりの音でさ、モノ哀しくもあり、ちょっとエキセントリックでもあり叙情的でもあるっつうのがよろしい。アナログ時代には全然見たことなかったけど、CDでは割と早くにリリースされたような気がする。聴くのは遅かったけど、聴いてみてちょっと驚いたバンドのひとつ。やっぱりメジャーレーベル配給のバンドはしっかりしてます。
関連記事
フレ
Posted byフレ

Comments 0

There are no comments yet.

Leave a reply