Harold McNair - Flute & Nut
2 Comments

ちょっと変わり種をひとつ…っつうかもうこのヘンって変わり種ばかりなんだろうけど、ミュージシャン的に非常に類い希なる人を思い出したので…。いや、ここのところフルートが絡むものを多く聴いてたもんだから、フルートってこんなにポピュラーに登場する楽器だっけ?なんて思いながらあれこれ調べててさ。メジャーなのはもちろんジェスロ・タルのイアン・アンダーソンだけど、まぁ、ニドロローグとかあるなぁ…なんてくらいで、この辺のフォークとロックの融合らへん聴いてて、ほとんど入ってるから、フォーク系では当たり前なんだなと今更ながら意識した次第。そこで…
ハロルド・マックネアって人がいてね…。60年代から活躍しているフルート奏者でして、ドノヴァンの作品には多数参加しているってので有名らしいが、フルート奏者でソロアルバムを何枚もリリースしているってのも珍しいだろうから聴いてみました。70年代初頭にリリースされた作品が多い中、とりあえず「Flute & Nut」ってのを手に入れたので…。
まぁ、ロックではないわな(笑)。正直言ってフルートジャズです。なんでこういう人に出会った?って我ながら自問自答するんだけど、もうちょっと広い意味ではマルチジャンルに跨るフルートプレイヤーっていうだけで、本人の趣味はこういうスタンダードなジャズでのフルートの存在ってなトコロなんだろうか。ただ仕事して来るものは断らないだろうから、ロックやフォーク畑から思い切りジャズな世界にも登場するというだけで、本人からしたら単にフルートを奏でる音楽ってことかも。正しいな。フルートが主役となるのってクラシックくらいだから、どうしてもそうなっちゃうんだろう。そこへロック目線から入った自分が聴いてみたっていうだけで、いや、音楽的には凄く上品でセンスもあり、室内楽とジャズっていう感じなので聴きやすいんだけど、ふとなんでこんなの聴いてるんだろ?って思うワケだ。まぁ、そんな流れだがこの辺漁って出てきたのでちょっと登場。
そしたら面白いことにしっかりと英国アンダーグラウンドな世界にも繋がっていて、なんと、ヴァーティゴのあのクレシダの名盤「アサイラム」にゲストフルート奏者として参加しているじゃないか(笑)。世界は狭い…っつうかそういうモンなんだろうね。おかげでまたクレシダを聴く必要性が出てきた…。アマゾンでは「Flute & Nut」はないので…ってかこの人のってほとんど廃盤らしいが、唯一「ザ・フェンス」ってのがあったので一応。こちらはロック畑…っつうかマルチプレイヤー集団による作品だな。
- 関連記事
-
- Jackie McLean - Swing Swang Swingin'
- Harold McNair - Flute & Nut
- Red Garland - Groovy