Frankie Armstrong - Lovely in the Water

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 随分昔に一度だけジャケットを見たことがあって…、その時は妙~に艶めかしいジャケットだなぁ…、どんな音なんだろ?と疑問に思ったものの何の情報もなかったし全く何も知らなかったので買い控えたのだが、それ以来見たことはない。いくらだったんだろうなぁ…あんまり記憶にないんだけど、その内何かの本でこのアルバムが紹介されていて、見たことある気がするジャケットだ…と思い当たるのに時間はかからなかった。インパクト強いジャケット写真だったしね。CDだと金色の線が入ってるけどアナログではこういう余計なモノは一切なかった気がする。シンプルで素敵、という言葉の似合うアルバムジャケットだった…。

Lovely in the Water Till the Grass O'ergrew the

 フランキー・アームストロングという女性による1970年?の作品「Lovely in the Water」。この後も相変わらず英国民謡を中心に活動しているので、思っているほど幻の女性というワケでもないみたいだけど、何となくこういうのは神格化してしまうなぁ、自分は。しかしCDがリリースされるんですねぇ…と感慨深いものがある一枚ではありますな。やっぱりオリジナルなシンプルなジャケットがよかったとは思うけど、まずは音が聴けたってことで感謝です。

 …蓋を開けてみると、これまた土臭いモロに英国民謡という感じのアカペラです、ほとんど。フルートがちょっと聞こえてきたりフォークが少々聞こえてきたりするものの、基本はアカペラ。土着的な歌がズラズラっと並んでいて、基本的に英国民謡なんだろうなぁ、これ。「The~」ってのが多いのも曲目並べると面白いけど。それでもですね、それぞれに歌い方を変えていたりするので、アルバム一枚通しても飽きがこないので不思議。普通にフォーク調に歌ってみたり、モロに民謡的に声を張って歌うのもあったり、優しい表情で歌ってくれたりと声一本でアルバムが出来上がってしまうのもそりゃそうかというくらいに多様なボーカルを聴かせてくれるんです。だから表情が多彩で面白い。ロックか?と言われるとそりゃ違うけど、こういう表現はロックに影響を与えていると思うよ。歌の表情って意味では絶対だろうし、こういうのからアレンジを施してロックに持ち込むジミー・ペイジのような輩もいたワケで…。いやぁ、フランキー・アームストロングという女性らしくない名前だけど、素晴らしい歌手です。こういうのとバート・ヤンシュとか組んだら面白いんだろうなぁ…。まぁ、そういう意味ではアン・ブリッグスとかペンタングルとかあるから似たようなものになっちゃうんだろうけど。

 ってなことで、あまりにも原点に回帰してしまった感のあるフランキー・アームストロングですが、リラックスするには良いっす。秋を迎えるのも良いっす。何も考えちゃいけません、っていう彼女の歌声だけの世界。



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フレ
Posted byフレ

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