



ロンドンパンクの一員と言われながら実は全然違う畑だったというバンドがもうひとつ、ザ・ジャムだ。モッズと言う系統はパンクに属するのだろうか?映画「さらば青春の光」を見る限りではやっぱりロッカーズよりもモッズの方がパンクっぽいのでモッズというのはどちらかというとパンク寄り?しかし格好はモッズの方がオシャレだとは思うんだけどな。1977年、ロンドンにパンク旋風が巻き起こっている中、こじゃれたモッズファッションに身をくるんだ三人組がデビューを果たす。今にして思えば見事に60年代のThe WhoやThe Small Facesをモチーフにしたバンドであると明白なものの、パンクシーンから登場した時にファンとなったキッズ達にとってはかなりアイドル的な要素を持ったバンドだったらしい。
ん~なことで若かりし頃にもちろんパンクバンドの一員として聴いたものだが、パンクってのは色々な表現方法があるもんだと素直に感心したものの、決して好みのサウンドではなかったというのも正直な感想。最初に聴いたのがセカンドアルバム
「This Is The Modern World」
だったからかもしれん。その後ファーストアルバム
「In the City」
を聴いて少々イメージが変わった部分はあったかな。特に初っ端の「Art School」は速攻でギターでコピーしてそのかっこよさを体感していたからなぁ。かなりビート感がキツくってコード全開でギターを弾いている音はかなり斬新な印象があったし、曲の勢いも凄いものがある。また「Batman's Theme」なんてやっぱ誰でもこういうのやるもんなんだ、よ思ってたらしっかりThe Whoからの流用だったらしいし、「In the City」という曲だってThe Whoの同名タイトル曲からの流用だったりするみたいで、かな~り影響力が最初から強くって、更にそれを全面に出していたってのも面白い。自分的にはファーストくらいしかまともに聴かないバンドで、ポール・ウエラーのソロアルバムも含めてまるで興味はないんだけど、面白そうだったので聴いたのが
「Extras」
というオマケ的なアルバム。まぁ、未発表曲やらレアトラックスなんかを集めたものらしいんだけど、興味の対象はビートルズのカバーである「And Your Bird Can Sing」やThe Whoの「Disguises「So Sad About Us」なんだよね。「Heatwave」やThe Kinksの「David Watts」ってのも有名なんだけど、まぁ、見事なカバーで若さと勢いがあって原曲のかっこよさを倍にしている部分はあるんだな、これ。んなことでたまに聴くと刺激的♪
で、ロックバンドなので恒例のライブ盤として
「Live Jam」
ってのがあってね、そんなに上手い演奏じゃないんだけどなかなか勢いづいていて良い。ロックなライブだよね、これも。
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