Small Faces - Small Faces

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 若くして才能を発揮して、若いが故にさっさとバンドを解散してしまった、もしくは抜けてしまったという人も多かった60年代末期から70年代。まぁ、何でも出てこいってなもんで売る側もどれが売れるか分からないからやる気のあるのを片っ端から…みたいなのはあったんじゃないかな。それでも多分圧倒的にその歌声に驚いたであろうスティーブ・マリオット。ルックスも良かったしね。そんなスモール・フェイセスってデビューが1965~66年頃で69年には解散してたんだから凄い短期間の活動ながら歴史に残ったバンドのひとつです。

スモール・フェイセス+21(紙ジャケット仕様) オグデンズ・ナット・ゴーン・フレイク +12(紙ジャケット仕様)

 そんなスモール・フェイセスのアルバムとしては…と言うか、そもそも60年代中頃なんてアルバムよりもシングルばかりだったので、シングルを纏めたのがアルバムという感覚からすると数え方が違うのかもしれないけど、スモール・フェイセスは特にそうなんだよね。デッカからシングルヒットをバシバシと出してて、ファースト「Small Faces」はそんな集まりだったけどセカンド「フロム・ザ・ビギニング」は既にイミディエイトに移籍が決まってから慌ててレーベルが売れると踏んで出したものだからファーストと曲も被るし…。

 そういった経緯があっての今度はイミディエイトから最初のアルバム「スモール・フェイセス」をリリース。同じセルフタイトルの作品がこれで2枚リリースされることになってしまって、話はややこしい。まぁ、それはしょうがないとして、中身は最初期の勢い込んだモッズなサウンドからはかなり渋めのアイドソウルな感じになってきてて、ガチャガチャとうるさく騒ぎ立てている様子ではなくなったかな。かなり楽曲のセンスがスマートになってクールです。良いねぇ~、こういうアダルトさ、っつうかクールさ、ってのかな。オルガンも良い味出してるし、アコギもばっちり入ってて、そこにマリオットの深みのある歌声だもん。曲がどうの、っていうんじゃなくて聴き惚れる。実際有名な曲ってこの中にはあるのか?「My Way Of Giving」くらいかなぁ…いや、個人的に何度か聴いてた曲で、このアルバム聴いてて、ハッとした記憶があるから。実際にシングルで売れたかどうかは知らない(笑)。

 1967年リリースか…、古いっつうか若いっつうかまだロックが出てきたばかりだもんなぁ…。同時代のフーやストーンズ、キンクスやビートルズと比べても全然遜色ない楽曲レベルと演奏だけど、そこからは時の運なのか、結局オリジナルアルバムは4枚でバンドはフェイセスに引き継がれるワケだ。



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フレ
Posted byフレ

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