Jeff Beck - Wired
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ストーンズのギタリストというカネになる仕事は実に魅力的だったことだろうと当時のベックの環境からしてみたら考えられる。丁度あれこれとバンドを組んでやってみたモノのなかなかコレと言ったメンツに恵まれなかったためかBB&A解体して、浪人生活していた頃にストーンズから声が掛かったというワケだ。時期的にはそんな感じなので、自分で何かやることが明確化していなかったらストーンズ加入していたかも。まぁ、試験に落ちただけなのかもしれないけどさ(笑)。アルバム「Blow by Blow」と前後する時期だからどうにもわからないけど、売れなかったらストーンズの路線もあったか?いや、勿体ないでしょ、この人をそんなトコロに縛り付けておくのは…ってもどうせすぐに抜けてしまっただろうけど。

さて、そんなストーンズの後釜が昔の同僚ロン・ウッドに決まり、複雑な心境でもあったのかもしれないベックだが…、いや、あまり気にしてなかったと思いたいが、前作「Blow by Blow」でギタリストの教科書とも呼ばれる革新的なサウンドを世に放ったばかりで、今でも傑作として語り継がれているのだが、約一年ぶりともなる1976年に…すなわちストーンズとかが妙~にレゲエやソウル的なものにハマっている頃、ベックは新たなるサウンドの続きを産み出すべく果敢なる挑戦を続けていたのであった。それがこのアルバム「Wired」だ。
路線は「Blow by Blow」と同じとも云えるけど、もっとロック依りかな。ギターが音を奏でて旋律のひとつともなっていた「Blow by Blow」に比べて更にエモーショナルにギターが歌っているとでも言うべき豊かな表現方法が広がっていて、正にエレクトリックジャズとの融合作として傑作だし、多分バックミュージシャン…と言ってもこの融合作のおかげで随分と名が売れてしまった人達だけど、彼等も相当新鮮な刺激としてベックとのセッションは楽しんだのだろうと思う。音を聴いていればわかるけど、そのぶつかり合いってのはかなり凄いし、プレイヤーが自由に音を出していて、決して楽曲ありきってのではなくってテクニックとプレイがあって曲があるという感じで、そこをベックのエモーショナルなギターが結びつけていくというような感じでさ、曲がどうのってによりもプレイヤー感覚として聴いているとスリリング。ジャズ屋にはこんなギター弾く人いないしさ。やっぱ今のプレイヤーでもそうだけど、ジャズ屋のギターはやっぱジャズ屋のギターなんだよ。ベックはやっぱロックのギターだもん。そういうのが面白いよなぁ、と。
どの曲がどうっていうよりもアルバム全体で音のバトルを楽しめるってなもんで、流れとしてアルバムの中の曲が切れているというような感じなんだよね。ヤン・ハマーとなんて相当ウマが合ったのかライブアルバム「Jeff Beck with the Jan Hammer Group Live」まで翌年にリリースしてるくらいだからかなり充実した時期だったんだろう。そう考えるとベックって割と充実した時期が多いんだ…、と改めて気付く。うん、面白いな。ちょっと前まではベックの良さってのはなかなか理解しなかった自分が勿体ない(笑)。おかげで今たっぷりと楽しめているのもよかったんだが、そういうのも珍しいよね。しっかしまぁ、よく歌ってるギター…というか泣いて叫んでっていうギターで、やっぱフュージョンではなくロックしている色が強いアルバムがこの「Wired」だ。以降も基本ロック路線でチャレンジだけど、そういうのが確立されてきたアルバムかな。
しかしアマゾン安い…安すぎるぞ…ってか、こんなもんで買えてしまうジェフ・ベックって凄い。1000円でお釣り来るもんなぁ…。その分Blue Spec CDにカネつぎ込むのかね。


さて、そんなストーンズの後釜が昔の同僚ロン・ウッドに決まり、複雑な心境でもあったのかもしれないベックだが…、いや、あまり気にしてなかったと思いたいが、前作「Blow by Blow」でギタリストの教科書とも呼ばれる革新的なサウンドを世に放ったばかりで、今でも傑作として語り継がれているのだが、約一年ぶりともなる1976年に…すなわちストーンズとかが妙~にレゲエやソウル的なものにハマっている頃、ベックは新たなるサウンドの続きを産み出すべく果敢なる挑戦を続けていたのであった。それがこのアルバム「Wired」だ。
路線は「Blow by Blow」と同じとも云えるけど、もっとロック依りかな。ギターが音を奏でて旋律のひとつともなっていた「Blow by Blow」に比べて更にエモーショナルにギターが歌っているとでも言うべき豊かな表現方法が広がっていて、正にエレクトリックジャズとの融合作として傑作だし、多分バックミュージシャン…と言ってもこの融合作のおかげで随分と名が売れてしまった人達だけど、彼等も相当新鮮な刺激としてベックとのセッションは楽しんだのだろうと思う。音を聴いていればわかるけど、そのぶつかり合いってのはかなり凄いし、プレイヤーが自由に音を出していて、決して楽曲ありきってのではなくってテクニックとプレイがあって曲があるという感じで、そこをベックのエモーショナルなギターが結びつけていくというような感じでさ、曲がどうのってによりもプレイヤー感覚として聴いているとスリリング。ジャズ屋にはこんなギター弾く人いないしさ。やっぱ今のプレイヤーでもそうだけど、ジャズ屋のギターはやっぱジャズ屋のギターなんだよ。ベックはやっぱロックのギターだもん。そういうのが面白いよなぁ、と。
どの曲がどうっていうよりもアルバム全体で音のバトルを楽しめるってなもんで、流れとしてアルバムの中の曲が切れているというような感じなんだよね。ヤン・ハマーとなんて相当ウマが合ったのかライブアルバム「Jeff Beck with the Jan Hammer Group Live」まで翌年にリリースしてるくらいだからかなり充実した時期だったんだろう。そう考えるとベックって割と充実した時期が多いんだ…、と改めて気付く。うん、面白いな。ちょっと前まではベックの良さってのはなかなか理解しなかった自分が勿体ない(笑)。おかげで今たっぷりと楽しめているのもよかったんだが、そういうのも珍しいよね。しっかしまぁ、よく歌ってるギター…というか泣いて叫んでっていうギターで、やっぱフュージョンではなくロックしている色が強いアルバムがこの「Wired」だ。以降も基本ロック路線でチャレンジだけど、そういうのが確立されてきたアルバムかな。
しかしアマゾン安い…安すぎるぞ…ってか、こんなもんで買えてしまうジェフ・ベックって凄い。1000円でお釣り来るもんなぁ…。その分Blue Spec CDにカネつぎ込むのかね。
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