Cream - Fresh Cream
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クラプトンの若かりし頃の迸るギタープレイを久々に耳にしてみると、なんとも艶やかで味のある音色とトーン、更に感情の起伏がそのまま表れたプレイに驚く。そうだよな、こういうプレイがあったからこそ神と崇められ、白人ブルースギタリストの地位を確立していったんだよな、ということを思い出した。最近のクラプトンを聴いていても全然そういうのは感じないので、ほとんど耳にしないのだけどやっぱり60年代のクラプトンは見事なギタープレイヤーだ。そんなことを感じたので、一気に王道路線へと突き進むことに(笑)。

Fresh Cream
クリームの1966年に発表したファーストアルバム「Fresh Cream」。以降クリームは1968年には暮れには解散してしまうので、スタジオアルバム数枚程度、そして本領発揮のライブ盤が何枚かしかリリースされていないのだが、2年半の活動の割には数多いリリース状況とも云えるでしょ。
さてさてそれぞれ華麗なる経歴を持つ三人が新たな野望を持って組んだクリームで、セッションでは当然ライブとほぼ同じような構図でプレイされていたと予測されるがいざスタジオ録音によるアルバムデビューとなるとやはり無茶も出来ないよな、ってことで落ち着いたのがこのファーストアルバム「Fresh Cream」だろう。後のクリームの経歴を考えるとそれはそれは地味な音でして…なんて思ってたんだけどね。久々に聴いたら全然十二分にヘヴィーなクリームの世界だった(笑)。
曲自体はコンパクトに纏めてあるから何となくポップなバンド聞こえてしまう感じがあったんだよなぁ…。どれもこれも2分から4分で押さえているからねぇ。「
Spoonful」はスタジオテイクでも十分に長いんだけど他がそうでもないからそういう印象だった。ところが今聴いてみるとそんなことは全然なくってしっかりと全員自己主張したアルバムでしたね…。こんなに迫力あったっけ?なんて思って聴いてるんだけど…、音の問題か?いや、ジンジャー・ベイカーのドラムはドタバタとうるさいし、もちろんジャック・ブルースのベースも縦横無尽に走り回ってるし、クラプトンも気合いの入った熱いプレイをたっぷりとカマしてくれているじゃないか。どの曲もそんな感じで、決して曲の長さとは関係のない、それぞれの自己主張をガッツリと聞かせてくれている…。おかしいな、こんなに熱いアルバムだっけ…?う~ん、甘かった(笑)。「
Rollin' And Tublin'」の強烈なハープとギターとドラムの掛け合いはスタジオアルバムの域を超えてます、完全に。ベースレスでこういう曲が成り立つってことも凄いけど、それもこの三人でしかできないワザだろう。
後のライブ盤でも出てくるような基本的なライブ楽曲がいくつか収録されていることでわかるように、「Fresh Cream」収録の曲ってのはクリームにとっても原点なんだろな。ブルースという枠組みをハズした音作りを意識しているというか、ブルースは既に血肉となっているのでそこから発展させた音を目指してという部分があるもん。それがそれぞれのバトルとなったのかもしれないけど、楽曲的にも不思議なものも多いから、やはり60年末の何でもあり状態が刺激になっているんだろう。曲だけ取ったらそんなに個性的とは云えないんだけど、あの演奏だからなぁ…。その辺が他英国B級バンドとの違い。テクニックではない発想というのか取り組みというのか…。
この辺ってリマスター盤でデカいスピーカーで鳴らしたらもの凄く生々しく聞こえる音だろうなぁ…とちょっとやってみたくなった(笑)。そういう音こそがロックだしさ、体で感じるロックの音ってそうそうないしね。うん、ちょっと試そう(笑)。



クリームの1966年に発表したファーストアルバム「Fresh Cream」。以降クリームは1968年には暮れには解散してしまうので、スタジオアルバム数枚程度、そして本領発揮のライブ盤が何枚かしかリリースされていないのだが、2年半の活動の割には数多いリリース状況とも云えるでしょ。
さてさてそれぞれ華麗なる経歴を持つ三人が新たな野望を持って組んだクリームで、セッションでは当然ライブとほぼ同じような構図でプレイされていたと予測されるがいざスタジオ録音によるアルバムデビューとなるとやはり無茶も出来ないよな、ってことで落ち着いたのがこのファーストアルバム「Fresh Cream」だろう。後のクリームの経歴を考えるとそれはそれは地味な音でして…なんて思ってたんだけどね。久々に聴いたら全然十二分にヘヴィーなクリームの世界だった(笑)。
曲自体はコンパクトに纏めてあるから何となくポップなバンド聞こえてしまう感じがあったんだよなぁ…。どれもこれも2分から4分で押さえているからねぇ。「


後のライブ盤でも出てくるような基本的なライブ楽曲がいくつか収録されていることでわかるように、「Fresh Cream」収録の曲ってのはクリームにとっても原点なんだろな。ブルースという枠組みをハズした音作りを意識しているというか、ブルースは既に血肉となっているのでそこから発展させた音を目指してという部分があるもん。それがそれぞれのバトルとなったのかもしれないけど、楽曲的にも不思議なものも多いから、やはり60年末の何でもあり状態が刺激になっているんだろう。曲だけ取ったらそんなに個性的とは云えないんだけど、あの演奏だからなぁ…。その辺が他英国B級バンドとの違い。テクニックではない発想というのか取り組みというのか…。
この辺ってリマスター盤でデカいスピーカーで鳴らしたらもの凄く生々しく聞こえる音だろうなぁ…とちょっとやってみたくなった(笑)。そういう音こそがロックだしさ、体で感じるロックの音ってそうそうないしね。うん、ちょっと試そう(笑)。
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