Spriguns - Revel Weird & Wild

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 英国の美しき調べに乗って聴ける音楽に浸っているとこの暑さもどうでも良くなってくる…、そりゃまぁ、エアコンの中で聴くから涼しいってことで云える話でして、外で聴くならもちろん異なる音になることは必至でしょう(笑)。そんなことで今度は少々毛色の異なる歌声と英国の調べってことで…、スプリガンスってバンドです。そう、マンディ・モートンさんが歌ってるバンドでして、基本的にトラッドフォーク路線なんだよね。ただ、ちょっとプログレ的展開があったり複合技が出てくるのと、やはり女性ボーカルってことでプログレファンから狙われるバンドとなってしまったってトコですか。

奇妙な酒宴(紙) Magic Lady

 バンド名をスプリガンス・オブ・トルガスからスプリガンスに短縮してからの一枚目となる「奇妙な酒宴」ですね。1975年リリースなので英国ロック的には少々遅めのシーン登場なんだけど、トラッドを背景に多様な音を重ね合わせてしっとりと聞かせる歌が多いバンドで、やはりマンディ・モートンの芯の通った歌声に信念が聞かれる。このファーストアルバム「奇妙な酒宴」ではそんなにプログレ色もしないけど…、まぁ、確かにバイオリンや何やらと多種多様の楽器が聞こえてくるのと、普通のトラッド一辺倒のバンドの音ではないのも事実。まだ未熟感は漂う作品ではあるけど、聞き込みたくなる面白さはたっぷりと落ち合わせた自然なアルバム。

 ジャケットがね、やっぱりトラッドらしくないんだよね。どこか黒魔術的な側面を持っているように感じるバンドだから…、ってのはやっぱり1978年に発表した「Magic Lady」という名盤の印象が強いからだろうか。後追いだとどうしてもそういう印象って持ったままなんだよなぁ。マンディ・モートンはサンディ・デニーの大ファンで、彼女に成り切りたくて歌を始めたようなものらしい。うん、なるほどねぇ…という歌い方なのは聴いた人は納得できるでしょう。しかし聞けば聴くほどに幅広い音楽に取り組んでいるバンドだということがわかってくる涼しげなサウンドです。



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フレ
Posted byフレ

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