Babe Ruth - Babe Ruth
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今度は英国のお転婆娘的な歌い手で、個人的にはもっと売れて人気があってもおかしくないんじゃないかと思うことの多いバンド、ベーブ・ルースのボーカル、ジェニー・ハーンの登場です。いや、ホントにさ、楽曲も結構キャッチーで演奏力も割と高いし、様々な試みを行っているのでもうちっとメジャーシーンに出てきていてもおかしくないんだけど、何でかマイナーな位置付けで終わってしまったバンドなんです。個人的にはかなり好きなので実はアルバム順にひっそりと書いていたりするバンドです(笑)。

1975年リリースのバンドとしては三枚目となるセルフタイトルの「ベーブ・ルース」。うん、セルフタイトルにするだけあって、自信作でしょ、これは。ハジけていて伸び伸びとした演奏と歌がしっかりと聴けるし、良いアルバムですよ。これまでのアルバムではちょっとどっちつかずの部分、そうだね、凝ったハードロックなのかハードなプログレなのか、ソウルフルなものなのか…ってのがあったんだけど、このアルバム「ベーブ・ルース」では、しっかりと方向を見据えて制作している。その方向ってのは、面白いことにブラックでファンキーなリズムを取り入れてそこにお得意の泣きのブルースフレーズのギターを重ねているけど、バックはハモンドが鳴っているというものだ。それに加えてジェニーのソウルフルでハジけまくった歌がシャウトで入ってきて、ベースラインは明らかにR&B的なものを意識したフレーズが多い。さて、これをどんなジャンルと呼ぶべきなのかわかりません(笑)。ただ、ひたすらソウルフルにハードでやんちゃに迫ってくる音です。
歌メロもねぇ、しっかりと作られているから中盤から後半にかけての楽曲群ではキャッチーなサビのメロディがいくつも聴けるし、覚えやすいです。特に「Jack O'Lantern」なんてのは最高に良くできている。面白い試みってことでは「Turquoise」っていう曲で、スパニッシュなのかな、思い切りスパニッシュで攻め立ててくるのでバンドの底力が出てきている。3曲目には何かスパイ映画の疾走感的なインストが入っていて、ちょっとユニークだしね。ロールしているバンドの音が心地良いんですよ、これ。ともすればフュージョン的にもなってしまうんだろうけど、しっかりとロックのフィールドで鳴っているのもマル。
そんなことで女性の歌い手ってこともあるけど、バンドの方向性とか音色とかハード具合とかどれもこれもツボにハマる面白さがあるバンドの多分最高傑作だと思う。この後の「Stealin' Home」も良いけど、やっぱ「ベーブ・ルース」が過度期の作品でしょう。


1975年リリースのバンドとしては三枚目となるセルフタイトルの「ベーブ・ルース」。うん、セルフタイトルにするだけあって、自信作でしょ、これは。ハジけていて伸び伸びとした演奏と歌がしっかりと聴けるし、良いアルバムですよ。これまでのアルバムではちょっとどっちつかずの部分、そうだね、凝ったハードロックなのかハードなプログレなのか、ソウルフルなものなのか…ってのがあったんだけど、このアルバム「ベーブ・ルース」では、しっかりと方向を見据えて制作している。その方向ってのは、面白いことにブラックでファンキーなリズムを取り入れてそこにお得意の泣きのブルースフレーズのギターを重ねているけど、バックはハモンドが鳴っているというものだ。それに加えてジェニーのソウルフルでハジけまくった歌がシャウトで入ってきて、ベースラインは明らかにR&B的なものを意識したフレーズが多い。さて、これをどんなジャンルと呼ぶべきなのかわかりません(笑)。ただ、ひたすらソウルフルにハードでやんちゃに迫ってくる音です。
歌メロもねぇ、しっかりと作られているから中盤から後半にかけての楽曲群ではキャッチーなサビのメロディがいくつも聴けるし、覚えやすいです。特に「Jack O'Lantern」なんてのは最高に良くできている。面白い試みってことでは「Turquoise」っていう曲で、スパニッシュなのかな、思い切りスパニッシュで攻め立ててくるのでバンドの底力が出てきている。3曲目には何かスパイ映画の疾走感的なインストが入っていて、ちょっとユニークだしね。ロールしているバンドの音が心地良いんですよ、これ。ともすればフュージョン的にもなってしまうんだろうけど、しっかりとロックのフィールドで鳴っているのもマル。
そんなことで女性の歌い手ってこともあるけど、バンドの方向性とか音色とかハード具合とかどれもこれもツボにハマる面白さがあるバンドの多分最高傑作だと思う。この後の「Stealin' Home」も良いけど、やっぱ「ベーブ・ルース」が過度期の作品でしょう。
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