Julians Jay Savarin - Waiters on the Dance

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 英国70年代の艶めかしいお色気ボーカリストと言えば…、そういえば何人かいたなぁ…と記憶を呼び覚ましてみることに…、と何かいつも考えている路線とは異なる方向に向かっていってしまうのは何故だろう(笑)?まぁ、いいや、気分で変わるモンだからしょうがない。うん、ってなことで、そういえば、と真っ先に思い付いたのがキャタピラのアンナ・ミーク嬢なんだよね。お転婆でエロティックに歌うイメージなのでピッタリ~とか思ったんだけど、アルバムが「Catapilla」「Changes」の二枚しか出てなくて、両方とももうこのブログに登場してしまったので、アカンなぁ…と。んで、フュージョン・オーケストラのジル嬢の「スケルトン・イン・アーマー」も…もう書いたなぁ…。うん、じゃ、しょうがないのでキャタピラのアンナ・ミーク嬢の妹さんであろうレディ・ジョー・ミーク姫の歌う英国ロックの裏名盤「Waiters on the Dance」で書こう。

Waiters on the Dance A Time Before This

 1971年リリースのジュリアンズ・ジェイ・サヴァリン名義での作品「Waiters on the Dance」ですね。70年にジュリアンズ・トリートメントっつうバンド名義で「A Time Before This」をリリースしているんだけどメンバーがガラリと替わってしまったんで個人名義のソロアルバムにしたようだけど、結局ジュリアンズ・ジェイ・サヴァリンの作品であることに変わりはないんで、一緒くたにされることが多い。いやぁ~、あまり知られていないけどかなり良質なメロトロンとフルートをフューチャーした作品で、そこにオールドタイムでねちっこいブルージーなギターも絡むという不思議な音。更に歌はキャタピラで色っぽい歌を歌っていたアンナ・ミーク嬢の妹さんであろうレディ・ジョー・ミーク姫ってことで、声が似ているし歌い方も似ているので、もしかしたら本人かもしれないなぁ…。その辺は諸説色々あって詳細不明。

 これがまたホントにロックなアルバムでしてね、ギター好きにも大満足頂けるし、もちろん女性歌モン好きには持ってこいだし、プログレオタクにはメロトロン全開にハモンドも入ってるのかな、そして楽曲も起伏に富んだドラマティックなもので構成されているのでよろしい。決して王道に躍り出ることがなかったのはやっぱり垢抜けない歌声と音色のセンスかねぇ(笑)。やっぱB級的な空気が詰まってるもんな…。ただ、それは録音時の音の問題でして楽曲のセンスは相当なものでしょう。そこらのプログレバンドには負けません。

 ところでこのジュリアンズ・ジェイ・サヴァリンって人は元々SF作家でして、どうしてバンドを組んでこんなに素晴らしい作品を出していたのか不思議なんだけど、ハヤカワ文庫とかでも割と見かける名前なのだな。ユニークな経歴と職業の人です。そもそもコンセプトアルバムやストーリー展開をアルバムで行いたいということから三部作構想でアルバムリリースしたらしいけど結局この二枚目で終わってるんじゃないか?三枚目の存在は聞いたことがないもん。

 しかし良いねぇ~、やっぱりこういう世界が一番自分にしっくり来るな(笑)。暑い夏でもしっくり来るんだから面白いものだが、ロックらしいロックなんだよ、こういうの。






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フレ
Posted byフレ

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