Bob Marley - Catch a Fire

![キャッチ・ア・ファイヤー [DVD]](http://ecx.images-amazon.com/images/I/519%2BI8N%2BtlL._SL160_.jpg)


ボブ・マーリーの1973年リリースの「Catch a Fire」。アイランドレコード移籍後最初のアルバムとなるが、諸説諸々あちこちに書かれているように、ジャマイカでボブ・マーリーが録音した素材を元にアイランドレーベルの社長でもあるクリス・ブラックウェルによるロック寄りのアレンジが施され、見事に幅広い層に受け入れられる作品を創り上げたものだ。今ではデラックス・エディションとして元々のジャマイカンミックスとセットで手に入るらしいけど、まだ聴いてません。そいつを聴くとこのUKミックスは聴けなくなるというけど、う~ん、それじゃクリス・ブラックウェルの功績を否定することになるじゃないか(笑)。もっとも制作秘話DVD「キャッチ・ア・ファイヤー」で本人も認めていることではあるらしいが…。
さてさて、1973年にボブ・マーリーの名をメジャーにした「Catch a Fire」だけどね、あ、ここではもちろんオリジナルUKミックスでのお話ですが…、最初の「Concrete Jungle」でのギターソロがまた素晴らしいです。レゲエというカテゴリでは出てこないこんなギターソロ。弾いているのはストーンズの「Black and Blue」でスライドギターをカマしていた方、とアイランドレーベル繋がりで鍵盤奏者にラビットが参加しているようだ。そんな作品なんだけどね、全くレゲエとロックの合体という傑作に近い。ロック側からじゃなくってレゲエ側からってのが面白い。ボブ・マーリーもこのアレンジは楽しんでいたらしくって、自分でもロック寄りのアプローチをやり始めていったしね。
だからいわゆるレゲエな感じだけではなくって聴きやすくなってる。でもしっかりとジャマイカンなゆらりゆらりとした感覚はもちろん入っているワケで、非常~に希有な音楽を世に放ったというとこだ。あ~、心地良い…。
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