Nightwish - Made In Hong Kong

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 新ボーカリストであるアネット嬢を配してからアルバム「ダーク・パッション・プレイ」をリリース、その反応も冷めぬままに世界中に新しいナイトウィッシュを見せようと結局40カ国152公演というワールドツアーを終了したようだ。その記念品としてか、アルバム「ダーク・パッション・プレイ」を中心とした=要するにアネット嬢の歌による新生ナイトウィッシュのイメージを展開するという意味だろうけど、そのライブEPみたいなものをリリース。ジャケットもちょっとらしくないってのもあってやっぱEPという位置付けなんだろう。

メイド・イン・香港(DVD付) ダーク・パッション・プレイ~リミテッド・エディション

 「メイド・イン・香港」。何で香港?わからんけど、ワールドツアーの象徴なのだろうか?それともフィンランドからは対極に位置する場所まで行ったということから出てくる何かの証明か?まぁ、いいけど、同じアジア人としてはどうせなら「Made In Japan」の方がかっこいいじゃないか、などと思ってしまうが(笑)。いや、それはともかく、全11曲収録ながらも香港を中心としたライブパフォーマンスを収録したのが最初から8曲入ってて、それからシングル曲のおまけなど、そして最後はその前にリリースしたレアテイク集EP「The Sound of Nightwish Reborn」にも未収録だったデモバージョンを入れてあるという、まぁサービス的なアルバム。

 もっともライブパフォーマンスについてはオーケストレーションやら効果音やらとスタジオの音を再現するためにコンピュータ系を使用しているので、大幅に何かが変わるというものでもなく、スタジオ作品に近いが、やはりアネット嬢のライブパフォーマンスでの歌の人間臭さというのか、ライブ感というのか野性味というのが生きていて、躍動感溢れる姿が見えてくる。ベースのマルコ・ヒエタラの野獣声がそこに被ってくるので更に生々しいバンドに聞こえてくるので、これまでの完璧な音世界を構築していたナイトウィッシュからは少々趣の異なった躍動感溢れるライブバンドの姿を聴ける。良い悪いで言えばやっぱり相当良いライブアルバムでしょ。ちと楽曲の少なさが物足りないけど、まぁ、ターヤ時代の音は封印していくのかもしれんな。

 数年経ってからようやくファンがターヤではないナイトウィッシュの音に慣れてきてバンド側も積極的にそういう作品をリリースしているので多分次はDVDも出てくるんじゃないか?今回の「メイド・イン・香港」でもボーナスDVDにはプロモばかりと生々しい姿を追ったドキュメンタリーが入っているので、ライブを纏めたDVDを待ち望みたいね。かなり硬質な印象だったナイトウィッシュからアネット嬢の加入でソフトで愛らしいバンドに変化した大御所。そろそろ次回新作の音を期待したいねぇ。




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フレ
Posted byフレ

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