Delain - April Rain

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エイプリル・レイン

 良質なバンドってそうそうたくさんは出てこないんだよな…、もちろん才能ありきだし、しかもそれが何人かいなけりゃバンドとしては成り立たないワケで、そうするとなかなか残っていくべきバンドってのも実は少ない。それは歴史が証明していて、昔のB級バンドってのは結局ほんの一握りの才能しか出せなかったってのも多いし、しかも才能があってもどの時期に枯れるか、ってのもあるしなぁ…。音楽の世界はやっぱロック好きなだけじゃ無理なんだろう…。しかし、それでも聴いている側が面白いと感じればそれでもいいか、ってのもある。

 Delainの二作目「エイプリル・レイン」が春先にリリースされたばかりでして、うん、ゴシックメタルの世界で数少ない才能あるバンドのひとつになるのではないかと。元々Within Temptationの鍵盤奏者さん=現Within Temptationのギタリストさんの兄貴=シャロンさんの義兄さんが病気でバンドを抜けたけど、復帰しましたって事でセッション的なファーストアルバム「ルシディティ」をリリース。その時に知り合ったシャーロット嬢の歌声に痺れてしまって、以来パーマネントバンドとして活動していたのが、ここでリリース。まぁ、前歴が前歴だから才能に問題はないだろうけど、この「エイプリル・レイン」っつう作品がこれまたハイクォリティなんですわ。やっぱきちんとクラシックや音楽を学んでいる人ってのは上手く作る術を知っている。そこにロック要素もしっかりと持ち込んでるから、そういう前歴に拘らなくてもかなり良質なバンドってことは聴けば分かるでしょ。

 メタルっつってもさ、リフでガシガシって言うんじゃなく、フォーク調に弾いているギターを歪ませているだけって感じなので、あまりメタリックには聞こえない。いや、メタルだけど。あとね、ドンシャリ系に近い音だから耳に付く音域でヘヴィなギターが攻めてこないってのもあるが…、まぁ、そういう話は置いといて、シャーロット嬢の歌がこれまた綺麗というか華麗というか…、よろしいですよ、大変に。そこに4曲目の「Control The Storm」や最後の「Nothing Left」ではナイトウィッシュのマルコ・ヒエタラ氏が野獣ボーカルで絡んできてくれるので気合いが入るってもんです。楽曲も結構ナイトウィッシュ的要素入ってるしねぇ…。あそこまでパワーメタルじゃなくってポップスに近い方だけど、やっぱりヨーロッパです。あ、ちなみにオランダのバンドなので、またひとつオランダのメタル帝国が制圧してきているな。

 ホントにこれはちょっとひと味もふた味も違うバンドの出現。この手のバンドが好きな人だけじゃなくて普通にちょっとハードなロック好きな人ならしっかりと聴けてしまうくらい害のないバンドなのでお薦め。

 ホントにこれはちょっとひと味もふた味も違うバンドの出現。この手のバンドが好きな人だけじゃなくて普通にちょっとハードなロック好きな人ならしっかりと聴けてしまうくらい害のないバンドなのでお薦めですな。




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フレ
Posted byフレ

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