ザ・モッズ - Fight Or Flight
ある日テレビを見ているとマクセルXLシリーズのCMが流れていた。CMそのものもクールでロックなもので印象的だったんだけど、流れていた音楽がかっこよかった。ザ・モッズの「激しい雨が」って知って聴いていたんだけど、その頃このシングルをプレゼントでもらってさ、よく聴いたんだけど、A面も去ることながらB面に収録されていた「Two Punks」のライブバージョンがとてつもなくかっこよかった。自分にしては珍しく歌詞にも印象を受けたな。最後のヴァースでの「俺たちは乗ることができなかった…、俺たちは乗せてもらえはしなかった」という否定的な下りからはみだし者への定義って言うのかな、そういう歌詞の書き方っていいな、って。う~ん若かったな~俺(笑)。
そんな出会いから「Two Punks」の入ってるアルバムを探すんだけどこれがさ、ファーストアルバムでね、1981年当時とんがってた様子がそのままパッケージされているものでルースターズのファースト並みにガラの悪い連中がジャケットを飾ってていいね。久々に引っ張り出してきたんだけど、聴く前にタイトル見てるだけで曲が浮かんできたくらいだから結構聴いたのかな。それても覚えやすいキャッチーなサウンドだったのかもしれないな。悲愴感って言うのがこの頃のロックのアルバムには絶対あって、悲愴感+疾走感が好きになったのもこの辺の影響かも。「崩れ落ちる前に」や「ノー・リアクション」、「くよくよしたって…」、そして「Tomorrow Never Come」なんて終わった唄が最後を飾る、どれも脳天気なロックじゃないけど、その分ハマりこめるサウンド。しばらくしたらその容姿はクラッシュの真似だったと気付くんだけど、そんなの全然気にしなかったし、ならなかった。独特のかっこよさを持ってたな。そんな経緯で聴いているからルースターズやサンハウスなどと合わせてめんたいロック、めんたいビートの一派と気付いたのはもっともっと後の話。そもそもそういうサウンドが好きで聴いていたら結局めんたい系だったっていう(笑)。
今CDでは売ってないみたいだけど「Jail Guns」っていうライブ盤があって、これもやっぱりかっこよくってさ、やっぱり昔からロックってのはライブ盤が好きなんだよな。スタジオ盤で曲を覚えてライブ盤で更に乗る、できれば本物のライブを見に行くのが一番なんだけど、当時はまだそこまでカネなかったし2800円なんて大金はライブ一発にはなかなか使えなかったな。で、アマゾン見てたら全然売ってないのな。しょうがないからベスト盤でもオススメしておこう…「The Mods Best "Records"」がトップに出てきたので、コレで(笑)。でもさ、しっかり初期の曲もナイスな選曲されてるのでいいかもしんない。そんなことなので「激しい雨が」の収録されていた「Hands Up」までのアルバムはよく聴いたな、懐かしい。今でも不変のメンバーで活動してるってのもまた凄い。
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