Green Day - 21st Century Breakdown




世界中で話題沸騰、そして売れまくっている「21世紀のブレイクダウン」だが…、いやぁ~、面白い。21世紀のバンドとして聴くならばここまでポップでキャッチーで爽やかなロックが一杯詰め込まれたアルバムならば売れないハズはないし、とんでもなく完璧に出来上がったアルバムなワケだが…、決してオリジネイターじゃないってのがこのアルバムのミソ(笑)。
70年代ロックを好きな人なら最初っから笑える…というか「ん??」ってなって「もしかして…?」ってな感じで古き良きロックのオマージュが散りばめられている。もちろんメロディ自身はグリーンデイのオリジナルなんだろうけど、あまりにもあまりにも…、ってトコか。それは歌メロだけじゃなくてバックのアレンジやサウンドにも現れているんだけど、凄いのはそういうモチーフを基としながらもグリーンデイの音としてきっちりと纏め上げているところ。だから知ってる人が聴いても面白いし知らない人が聴いても、それ自体が良い作品だから好きになっちゃうっていう正にロックのツボを押さえているんだな。ある意味ラモーンズみたいなもんで、どれもこれも似たような…っていう形容詞は付くもののやっぱ凄いな、っていう世界。それを独自のコンセプトストーリーによる歌詞で繋いで纏めているというロック好きにはこれでもかというくらいに気になる要素を詰め込んでいるのも策士か。騙されて聴いてみると面白いぜよ、こいつは。
モチーフはスウィートやスリー・ドッグ・ナイト、ビートルズ、クイーンやザ・フーなどなど…。彼等が子供の頃にラジオから流れていたロックが身に染み込んでいて自分達のサウンドと相まって自然に出てきているんだと思うし、見かけはともかく案外良い奴らなんだろうな、という気がする(笑)。ここまでロックを達観してプレイできるプレイヤーってのも少ないんじゃない?「21世紀のブレイクダウン」…面白いアルバムだわ。
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