Michael Schenker & Gary Barden - Gypsy Lady

2 Comments
 昨年の全盛期メンバーでの来日公演のライブの模様が目に浮かぶ…とは言い過ぎだが、そのライブの時に既に「Dance Lady Gipsy」はオープニングソングとして会場で流されていた、とのことで…、んなもん覚えてないに決まってるだろ(笑)。まぁ、話題にはなっていたし、アコースティックアルバムをリリースするかもしれんってな話はあったから、そん時に聴けば良いだろうってな感じだったが、それが実際にリリースされたのに驚いた。

ジプシー・レディー Thank You 3

 なんつうのか…、感慨深いってんじゃないけど、そうかぁ…という郷愁感漂うところですな。もちろんシェンカーのギターは大好きなので期待もあるんだけど、来日公演のゲイリー・バーデンの歌声からしたらかなり不安なんだけどな…と。そんなゲイリー・バーデンの歌を最高だ、と称して絶賛してしまうマイケル・シェンカーもどうなんだろうか?なんて思いながら聴く…。

 おぉ~!かなり良いじゃないか~!軽快っつうか結構不思議な世界。ゲイリー・バーデンの歌声もさすがにスタジオアルバムなのでかなりよろしい感じで、快活に響いています。もしかしたらHM系よりもAOR的なのが合っている人かもしれないな、などと。そして我らが神、マイケル・シェンカーですが、もともとギタリスト的志向もあるけど楽曲指向が強い人なのでアコースティックを持たせても全く安定したシェンカー節を聴かせてくれます。そして楽曲のアレンジはアルバムタイトルに「ジプシー・レディー」となっていることからもわかるように、パーカッションとフラメンコ的エッセンスを散りばめた音世界で、何だろ、笛の音とかもあって全然HMとは無縁の世界。マイケル・シェンカーのギターのルーツってそういう所にあったのかなぁ…。もちろんテクニックや弾き方、細かい音色へのアプローチやひとつひとつの音に感情を持たせるという部分では正に神がかり。この手のアルバムで何度も聴きたくなるっていうのは少ないけど、この「ジプシー・レディー」は相当深みのある作品だから聴かないと損するな、っていう部類だ。

 もともとマイケル・シェンカーはアコースティックアルバムシリーズで「Thank You」っつうのを4枚リリースしていて、今回の楽曲は基本的に「THANK YOU 4」からのチョイスで仕上がっているみたいだが、そのアルバムは随分昔に聴いたきりで覚えていない(笑)。なので、またどこかで聞き比べてみたいもんだなと思ってはいるが、圧倒的にコッチの「ジプシー・レディー」を聴くだろう。割とBGM的に聴いていても悪くないけど、やっぱりゲイリー・バーデンがいるからロック的になっちゃうか。

 う~ん、やっぱりマイケル・シェンカーの味は忘れられない。ここの所話題がいくつか出てくることも嬉しいし、やっぱ今でもギター的には素晴らしいのだと。そういえば最近になってエイミー・シュガーとのアルバム「Under Construction」も国内盤がリリースされたみたいで、これもまたどこかで…。







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フレ
Posted byフレ

Comments 2

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ドイツ特派員  
ここに反応しなけりゃどうしますか、私が

お久しぶりっす。というか、飛ばしすぎですよ、先生(笑)。付いていけないじゃないですか。

で、シェンカーのアコースティックですが、私としてはもうすげーテクニックだな、と思っていまして、テクだけで言えばディメオラとタメ晴れるんじゃないかな?しかもディメオラには無い色気が凄いんでね。彼、あれだけ荒れた生活していて意外なほどテクの落ちが無いんですね。

今でこそ笑いの殿堂となっているバーデンのVoですが、最初のMSGでのアルバムが出た頃に彼のVoが問題になった記憶が無いんですね。良いメロ書くし、問題は自分のメロが歌えないだけで...。相当大きな問題ですが。

2009/06/09 (Tue) 23:17 | EDIT | REPLY |   
フレ  
>ドイツ特派員さん

いやぁ~、特派員さん忙しそうなんだもん(笑)。だからこのスキにって狙ったワケじゃないけど(笑)。うん、バーデンの歌ってそんなにねぇ、当時のはあんまり気にならないけど、今のバーデンの歌はひどいでっせ~(笑)。アルバムは大丈夫だけどライブはひどかった(笑)。まぁ、自分の歌メロが歌えないってのは年のせいだけってことに…。

2009/06/09 (Tue) 23:49 | EDIT | REPLY |   

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