Thin Lizzy - Chinatown
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ジョン・サイクスのゲイリー・ムーア好きは音を聴いていてもアリアリと分かるだろうし、その後のシン・リジィ加入からホワイトスネイクに至るシンデレラストーリーも知られた所。もちろん実力ありきの話だけど、恵まれた遍歴。そして今ではシン・リジィの看板として活動しているってのを見ているとなんだかんだとジョン・サイクスにとっては一番思い入れの強いバンドだったんだろうなぁ、と。

そんなシン・リジィがNWOBHM時代の幕開けを知る直前のアルバム「Chinatown」。1980年リリースだからギリギリなんだろう。これ以降はプロデューサーも変えたりして圧倒的にメタリックな音作りになっていくから、その辺はNWOBHMを意識したんだと思う。この「Chinatown」はまだ古き良き70年代ハードロックの名残が残された作品で、メタリックと云うよりはマイルドなハードロックの音。そしてもちろんフィル・ライノットというメロディメイカーが健在で、例えそれがドラッグまみれだったとしても才能を無駄にすることなく作品に反映されている。
まぁ、ジャケットからしてちょっと取っ付きにくいっつう感はあるけどタイガース・オブ・パンタンの「Spellbound」だって似たようなモンだろ。まさかそこまでジョン・サイクスが影響を受けていて真似したということは無いだろうが、共通するモンはあるな。
この時期のシン・リジィはと云えば、先のゲイリー・ムーアが再度失踪?したためにこの頃だと…ピンク・フロイドの「The Wall Tour」に帯同してデイブ・ギルモアの向こうを張ったギタープレイを聴かせていたスノーウィ・ホワイトがギタリストで参加した頃だ。その時の音は「Is There Anybody out There? The Wall: Live 1980-1981」で聴ける。しかしこの人の思い切り正反対とも云えるバンドの選択って凄いよな。フロイドとシン・リジィってねぇ。器用な人です。そしてスノーウィ・ホワイトの得意とする爽やかなブルースフィーリングを持つギタープレイがこの「Chinatown」で活きているかと云われるとちょっと疑問でして…。ソロプレイではそんなテイスト出ていたりする部分あるが、楽曲全体からするとまだまだ出し切れていない気がする。それでも結局次のヘヴィメタアルバム「Renegade」まで一緒に活動するんだから仲が良かったんかね。この時代に二つのビッグバンドを掛け持つってのは相当器用人ってワケだが…。
さてさて、そんな遍歴はともかくこの「Chinatown」は、シン・リジィの作品群に入ると非常に地味な立ち位置に属している。これがまた実は凄く良いアルバムなのだ。キャッチーなメロディはもちろんで、ツインギターもやっぱり面白いし、そういう意味ではスノーウィ・ホワイトのギタープレイが繊細で美しく旋律を紡ぎ出しているのは大きい。いつもの軽めのロックンロールブギ調ってのも変わらないから、ノリは問題ない。んで、何と云ってもここでのフィル・ライノットの歌が妙に良いんだよ。なんでだろ?いつも通りだろうけど、凄くマッチしていて一番揺さぶられるって感じ。割と捨て曲が無くて、全編楽しめる名盤です。有名なのは「Killer On The Loose」か。A面全て、B面も全部かっちょ良い。ここに辿り着くのも時間掛かるかもしれないが、辿り着くと凄く面白い作品。


そんなシン・リジィがNWOBHM時代の幕開けを知る直前のアルバム「Chinatown」。1980年リリースだからギリギリなんだろう。これ以降はプロデューサーも変えたりして圧倒的にメタリックな音作りになっていくから、その辺はNWOBHMを意識したんだと思う。この「Chinatown」はまだ古き良き70年代ハードロックの名残が残された作品で、メタリックと云うよりはマイルドなハードロックの音。そしてもちろんフィル・ライノットというメロディメイカーが健在で、例えそれがドラッグまみれだったとしても才能を無駄にすることなく作品に反映されている。
まぁ、ジャケットからしてちょっと取っ付きにくいっつう感はあるけどタイガース・オブ・パンタンの「Spellbound」だって似たようなモンだろ。まさかそこまでジョン・サイクスが影響を受けていて真似したということは無いだろうが、共通するモンはあるな。
この時期のシン・リジィはと云えば、先のゲイリー・ムーアが再度失踪?したためにこの頃だと…ピンク・フロイドの「The Wall Tour」に帯同してデイブ・ギルモアの向こうを張ったギタープレイを聴かせていたスノーウィ・ホワイトがギタリストで参加した頃だ。その時の音は「Is There Anybody out There? The Wall: Live 1980-1981」で聴ける。しかしこの人の思い切り正反対とも云えるバンドの選択って凄いよな。フロイドとシン・リジィってねぇ。器用な人です。そしてスノーウィ・ホワイトの得意とする爽やかなブルースフィーリングを持つギタープレイがこの「Chinatown」で活きているかと云われるとちょっと疑問でして…。ソロプレイではそんなテイスト出ていたりする部分あるが、楽曲全体からするとまだまだ出し切れていない気がする。それでも結局次のヘヴィメタアルバム「Renegade」まで一緒に活動するんだから仲が良かったんかね。この時代に二つのビッグバンドを掛け持つってのは相当器用人ってワケだが…。
さてさて、そんな遍歴はともかくこの「Chinatown」は、シン・リジィの作品群に入ると非常に地味な立ち位置に属している。これがまた実は凄く良いアルバムなのだ。キャッチーなメロディはもちろんで、ツインギターもやっぱり面白いし、そういう意味ではスノーウィ・ホワイトのギタープレイが繊細で美しく旋律を紡ぎ出しているのは大きい。いつもの軽めのロックンロールブギ調ってのも変わらないから、ノリは問題ない。んで、何と云ってもここでのフィル・ライノットの歌が妙に良いんだよ。なんでだろ?いつも通りだろうけど、凄くマッチしていて一番揺さぶられるって感じ。割と捨て曲が無くて、全編楽しめる名盤です。有名なのは「Killer On The Loose」か。A面全て、B面も全部かっちょ良い。ここに辿り着くのも時間掛かるかもしれないが、辿り着くと凄く面白い作品。
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