シーナ&ザ・ロケッツ - ♯1

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 バンドとしては長い期間活動していたサンハウスだが、東京に出てきて活動を始めてからはなかなかうまくいかないことも多く、メジャーデビューしてからの活動期間はそれほど長くなかった。それでも鮎川さんの名前は圧倒的にロックシーンに轟き渡っていたようだ。ある日シーナと出会った鮎川さんはその日から彼女と一緒に住み始めたと言う、それくらい強烈に二人の個性は引き合った運命だったし、タイミング的にもサンハウスで上手く進まない時期だったこともあり、運命という言葉以外ではこのシーナ&ザ・ロケッツというバンド結成は考えられない。純正めんたいロックの伝道師として位置付けられてもおかしくないんだけど、もちろんそれ以上に日本に於けるロックンロールの真髄を語るバンドとしての側面の方が強い。鮎川さんのギターは国籍不明(本人の話し方もだが…)としか言いようがなく、街角で彼のギターが流れていてもどこのかっちょいいブリティッシュブルースギタリストだろう?と思ってしまう音色だ。純正のブルースではなくロックなブルースギター、パンクなだけのギターではなく艶めいたサウンドを持つギター。そしてフレージングには全く日本人らしさがないというのも面白い。その反面シナロケというバンドが奏でる音楽はモロに日本的なものなのでそのギャップがウケるのかもしれない。

 「♯1」。これがシナロケ最初のアルバムで、ほとんどサンハウスと同じサウンドで迫ってくるロックンロールアルバム。作詞に柴山さんも積極的に参加しているし、シーナがいなければ柴山-鮎川ラインってのはミック-キースとして不滅のコンビだったと思われるんだけど、やっぱりそれも運命。「♯1」に込められたサウンドは古き良き、そして懐かしき日本を思い起こすわかりやすい歌詞、シーナの可愛い歌声からヒステリックな歌声までを収めたもので、誰もが皆心に染み入るメロディもさすが。名曲「レモンティー」から「アイラブユー」「ブーンブーン」「ビールスカプセル」なんてバリバリのロックンロールや、最後は恒例「カモン」だしね。でもね、「ボニーとクライドのバラード」とか「400円のロック」とか凄く良いんだなぁ。全く粗野な飾らない日本のロックの名盤の一枚。もちろんその後のアルバムもそれぞれいいトコロあるんだけどさ。

 そういう意味ではシーナが産休のためバックに回った鮎川さん率いるロケッツ名義での「ロケット・サイズ」ってアルバムやこないだ紙ジャケがリリースされたばっかりの「クールソロ」ってのはもう本物のロックンロールで実にかっこいい。歌が変わるだけでこんなに変わるんか、ってくらい骨の太いロックになってる。もっともっと目立っても良さそうなもんだけど、やっぱシナロケでの活動が一番自然なんだろうね。最近ではアチコチのセッション活動にも精を出していて、幅広い活動を目にするんだけど最初期のこの「♯1」がやっぱり原点。

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フレ
Posted byフレ

Comments 11

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リュウ  
マタマタ来ましたね!

来るとは思ってましたが(笑)、
やっぱり来ましたね!
シナロケ、フレさん!何処に行っちゃうんでしょう!(笑)
人の事は全く言えませんが、1st好きです、同様に。
400円のRock!
最高の曲です!
サン・ハウスの匂いがプンプンしてますね!
それでは!

2006/02/19 (Sun) 23:40 | EDIT | REPLY |   
ezee  

はじめまして。
おもしろいブログですね~
しかも深い!勉強になります!
シナロケは1stだけは
聴いたことないんすよねぇ
聴かなければ!と思う記事。
しっかり読ませていただきました!
また立ち寄らせていただきます。

2006/02/20 (Mon) 00:02 | EDIT | REPLY |   
Cottonwoodhill  
今日

今日、私のブログでアルバート・キングの記事をアップしましたが、ネットでシーナ&ザ・ロケッツがアルバート・キングと一緒に映っている画像を見つけましたよ。

2006/02/20 (Mon) 00:19 | EDIT | REPLY |   
わんこ  

高校生の時、よくシーナ&ロケッツのライブに行きました。京都でリハーサルを見せてもらったことも。その時はずっとストーンズの曲で遊んでて、すごくカッコよかった。私はセーラー服なのに、パシリでシーナのタバコ「KOOL」を買いに行かされました。ん?もう25年以上前のこと。今でも彼らがTVに出てくると、釘付けになってしまいます。いつまでもカッコイイですよね。

2006/02/20 (Mon) 00:27 | EDIT | REPLY |   
ママロック  

前回の菊様といい、鮎川氏といい、めんたいギタリストの我がダンナの先輩たちですね~。私は日本のロックはあまり詳しくないのですが、シナロケ、ルースターズ、コレクターズ。。ダンナから教えてもらいました!

2006/02/20 (Mon) 06:30 | EDIT | REPLY |   
R&R Fable  

シーナには申しわけないけど、彼女抜きの「ロケット・サイズ」が大好きなんです。
しっかし幅が広いですね。どれだけ引き出しがあるんでしょうか。ほんと勉強になります。

2006/02/20 (Mon) 09:20 | EDIT | REPLY |   
バートっち  
はじめまして

楽天のほうから飛んできました。
まだチラ見しただけなのですが、ヤバイです。すごいです。
この情報量の多さはいったい?
フレさんって何者?

全部読み終わる頃には、私もロックマニアになれるかな^^

2006/02/20 (Mon) 10:41 | EDIT | REPLY |   
Shinyan  
やっとデバンが来た!!

俺も「クールソロ」を良く聴いた
俺は「クレイジー・クール・キャット」が大好きでした
そうか、紙ジャケが発売されたんですか・・
これは、CD屋に行かなくては・・・
レコードはあるんだがなあ・・・

やっと、デバンが来たのにコノ程度・・

2006/02/20 (Mon) 19:42 | EDIT | REPLY |   
chaaki  

こんばんは!私はシナロケのアルバムは持っていないのですが、友人が好きで、よく友人家で流れていました。二人で『鮎川さん最高~』とわめいてました(照)フレさんの情報の幅広さはスゴイですね!また寄らせて頂きます~

2006/02/20 (Mon) 23:54 | EDIT | REPLY |   
フレ@ロック好きの行き着く先は…  
シナロケの愛され方に驚きました。

>リュウさん
フフフ…。いいでしょ?何処に行くかはこれからの楽しみにしていて下さい♪400円のロック、と一緒です(笑)。

>ezeeさん
お初ですっ!ezeeさんトコも興味深いソウルなものが多くてタメになります。結構知らない分野なので…。これからもどーぞ立ち寄ってって下さい♪1st、いいっすよ♪

>Cottonwoodhillさん
この夫婦はホントにアチコチのミュージシャンと一緒にやってますよね。羨ましい限りです。その代わり誰かのライブに行くと大体遭遇します。趣味似てるからだろうなぁ(笑)。

>わんこさん
あ、京都擢擢じゃないっすか?ちょうどその頃のライブ音源を持ってる人に聴かせてもらったことあります。とんがってました(笑)。でもその頃のライブ見れて羨ましいです。

>ママロックさん
あら~、だんなさんめんたい系ですか。シャキッとしたロックンローラーなんでしょうね♪ このへんホントかっちょいいっすから良いモノ聴いたってことでよかよかっ!

>R&R Fableさん
あ、わかる(笑)。ロケッツ聴くと気合いの入ったロックになりますもん。
ん?引き出しの広さ?いや、そんなにないっす。気に入るととことん聴くけどダメなのはさっさとダメなので(笑)。

>パートっちさん
お初です♪ どーぞどーぞ、楽しんで下さい。情報量多いのは文字が多いんですよ、多分…。書いていると書きまくっちゃうんで…はい。で、自分?単なるロック好きっすよ~ん♪ 別に誰に何を押しつけるワケでもなくただ単に書いてるだけというお気楽モンです。このブログも巨大化してきているので全部読み終える頃にはCD山積みになると思うんだけど、ロックマニアにはまだまだほど遠いです(笑)。だって、もっともっと書くことありますからねぇ…。良い音楽に出会えるきっかけになってくれればと思います、はい。

>Shinyan
失礼失礼。ちょっと宇宙の方を散策してたのでようやくロックらしいロックに戻りました(笑)。「クレイジー・クール・キャット」、トリオ的な曲でいいね。紙ジャケ出てたのよ~。自分はレコード聴くから全然要らないんだけどさ…。

2006/02/21 (Tue) 00:02 | EDIT | REPLY |   
フレ@ロック好きの行き着く先は…  
>chaakiさん

確かにあんまりアルバムは持ってなくても誰かが持っているバンドなんです(笑)。ベスト盤一枚あると結構スカッとします。ロックいいっすね~!

2006/02/21 (Tue) 00:03 | EDIT | REPLY |   

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