Siouxsie and the Banshees - Scream
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X-Ray Spexのポーリー嬢がジョニー・ロットンに認められたパンクロッカーとして名高いのと同様に、セックス・ピストルズの親衛隊だったスージー・スー率いるスージー&ザ・バンシーズもこれまた有名なバンドだろう。ピストルズの親衛隊でもう一人有名なのはビリー・アイドルかな。それだけシーンに影響を及ぼしたのがピストルズだったということなんだろうけど、そのスージー&ザ・バンシーズというバンドもしっかりと英国していて、ピストルズの影響そのままの音でバカなバンドやるんではなくって、やはりセンスに敏感だったのか、もっとニューウェイヴ寄りの音を創ってシーンに登場。PILの影響かはたまたラモーンズの影響もあるのか…。

日本ではポジパンやゴシックパンクの部類で語られることが多いけど、結構音楽性が変化しているバンドなので一括りには云えないのも特徴的。そんなスージー&ザ・バンシーズの一番最初にシーンに出てきたデビューアルバムが「香港庭園」で、今はそのデラックスエディションがリリースされていてBBCでのピールセッションとシングルなどが纏めて収録されているのもありがたいアルバム。日本では「香港庭園」というタイトルで有名なアルバムか。
音的には…、激しいパンクとかではなく、確かにシュールにストイックに…そして可愛らしくつっけんどんに歌われるひっそりと暗い世界=ニューウェイヴの走り、ゴシックパンクの色濃いニュアンスが出たアルバム。80年代初頭の英国の空気をそのまま表しているのかもしれないが、とにかく悲愴感に包まれた内側に向けたパンクとでも言うような音。しかし時代はそれでもこういう音を求めたらしく、根強いファンもいるし、当時もひたすら売れた気がする。
ビートルズのカバーで「Helter Skelter」なんてのをやってるんだけど、しばらく何の曲かわからなくて、歌メロに入ってもあれ?ってな感じだけど、それくらい破壊して独自色を出したカバーをしているのも凄いのでかなりセンスは抜群な人達。ローランドのジャズコーサウンドが懐かしい。この辺からアヴァンギャルドに進んでしまうとメジャーシーンには帰って来れないのだが、案の定バランスがしっかりしていて、何をやってもしっかりと戻ってくるところがスージー&ザ・バンシーズの見事なところ。浮游感味わい、そして内なる世界を満喫するにはよろしいアルバム。「Overground」とか「Metal Postcard」なんてのはもう呪術的サウンドを取り入れて精神世界に訴えかけてくる代物。


日本ではポジパンやゴシックパンクの部類で語られることが多いけど、結構音楽性が変化しているバンドなので一括りには云えないのも特徴的。そんなスージー&ザ・バンシーズの一番最初にシーンに出てきたデビューアルバムが「香港庭園」で、今はそのデラックスエディションがリリースされていてBBCでのピールセッションとシングルなどが纏めて収録されているのもありがたいアルバム。日本では「香港庭園」というタイトルで有名なアルバムか。
音的には…、激しいパンクとかではなく、確かにシュールにストイックに…そして可愛らしくつっけんどんに歌われるひっそりと暗い世界=ニューウェイヴの走り、ゴシックパンクの色濃いニュアンスが出たアルバム。80年代初頭の英国の空気をそのまま表しているのかもしれないが、とにかく悲愴感に包まれた内側に向けたパンクとでも言うような音。しかし時代はそれでもこういう音を求めたらしく、根強いファンもいるし、当時もひたすら売れた気がする。
ビートルズのカバーで「Helter Skelter」なんてのをやってるんだけど、しばらく何の曲かわからなくて、歌メロに入ってもあれ?ってな感じだけど、それくらい破壊して独自色を出したカバーをしているのも凄いのでかなりセンスは抜群な人達。ローランドのジャズコーサウンドが懐かしい。この辺からアヴァンギャルドに進んでしまうとメジャーシーンには帰って来れないのだが、案の定バランスがしっかりしていて、何をやってもしっかりと戻ってくるところがスージー&ザ・バンシーズの見事なところ。浮游感味わい、そして内なる世界を満喫するにはよろしいアルバム。「Overground」とか「Metal Postcard」なんてのはもう呪術的サウンドを取り入れて精神世界に訴えかけてくる代物。
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