The Ramones - Rocket To Russia

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 日本のロックバンドからは一端離れてブルーハーツの直接的パンク的表現の元はと言えばもちろんザ・クラッシュとザ・ラモーンズに尽きる、だろう。そういえば…ってことでニューヨークのラモーンズまでひとっ飛び。ファーストアルバム「ラモーンズの激情」はパンクスのバイブルとして十二分に語られている節があるが、それ以外のアルバムってなると結構まともな解説が少なかったりする。自分自身探してみて思ったけど、ラモーンズって結局きちんと整理して制覇しているファンって少ないのではないだろうか?どうしても似たような音でアルバム作るから、そしてベスト盤さえ手に入れればそれでヨシ、的な側面もあるから、50sのロカビリーなんかもそうだけど、リスナーはアルバム単位で音を考えないってのがあるのかもしれない。

 ところが自分的にはどうしてもアルバム単位でしか物事を考えられない、というかそうしないと収集つかないのでどうしてもアルバム単位で考えるんですな。ってなところからちょこっと調べまして…、いや、ブルーハーツのあの攻撃性とポップでキャッチーなメロディセンスってのをね、どうなんだろ?と。元々のニューヨークパンクってなるとそんなにキャッチーなものでもなかったしさ。んでも、待てよ?と。そしたらやっぱりありました…ってか、自分が深く聞いたことがなかったので知らなかっただけなんだけど、ラモーンズがしっかりとそういうキャッチーでポップなパンクアルバムを出してました。

ロケット・トゥ・ロシア+5 LIVE IN NYC1978

 三枚目となる「ロケット・トゥ・ロシア」って作品で、タイトルでロシアのライブ盤か?なんて思ってた自分が間違いっ!多分ラモーンズ史上で最もポップでキャッチーである意味バラエティに富んだミュージシャンらしいアルバムかもしれない。どれもこれもが3分以内ってのはもちろんポップな要素だけど(笑)、決して速い曲があるワケじゃなくってホントにウケやすいメロディがキャッチーに歌われている。ある意味、これは反抗的なロック、ではない。しかしラモーンズだからなぁ…許されるんだろう。そんなアルバムがこの「ロケット・トゥ・ロシア」という作品。

 …ちょっと驚いた。ラモーンズってもっとストレートなパンクだけかと思ってたから、こういうキャッチーな作品に出会うと思わなかった。ある意味収穫。これで今のアメリカのパンクバンドのルーツというかメロコアの流れってのがわかってきた。しかし、77年にこういう音出してて、それ以降あまり出てこなかったのは単にアングラだったから?最近になってメジャーに出てきたのは何でだろ?面白いのぉ…。そんなことで、新鮮な発見がたっぷりあったラモーンズの「ロケット・トゥ・ロシア」。やはりベスト盤だけではわかりにくいバンドの姿がよく見えました。なんてったってビーチボーイズの「Do You Wanna Dance」までもカバーしていて、しかもそれが全くアルバム内で浮いていないってくらいなもんだ。



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フレ
Posted byフレ

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LA MOSCA  

おっ!
ブルーハーツの次はラモーンズですか!

俺もこのアルバム、ラモーンズのアルバムの中でもかなり好きな方です。
そう、全部同じように聴こえつつ、意外とバラエティーに富んでますよね。
「ROCKAWAY BEACH」「HERE TODAY GONE TOMORROW」「SURFIN’ BIRD」・・・
全部がイイ!

2009/04/20 (Mon) 21:03 | EDIT | REPLY |   
フレ  
>LA MOSCAさん

こんなにポップでキャッチーなラモーンズってのは知らなかった!3コード一本だと思ってたから、驚きましたね。そしてシナロケの意味がよくわかって…。名曲っつうか普通ならそうでもないけどラモーンズがやるから名曲ってなモンですな。素晴らしい。

2009/04/20 (Mon) 23:06 | EDIT | REPLY |   

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