Ruby - Radio Active
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元祖グラム野郎とも云える柴山俊之さん。元々は英語でしか歌を歌ったことがなくって、日本語で歌うとか歌詞を書くなんてのは全然考えたことがなかったという…。サンハウスでオリジナル曲をやるにあたって初めて日本語で歌詞を書いたらしいが、そのセンスは明らかに才能としか云えない。恐らく古いブルースナンバーなどの歌詞を英語のまま解釈して歌っていたことで、歌詞の作りからとかダブルミーニングなんてのを自然に学習していたが故の結果として日本語で歌詞を書くにしても同じ作り方をしているんだと思う。だからこの人の歌詞はまずつまらないものがない。どれもこれもユーモアに溢れたものばかりでね。自分的には歌詞を聴く、という人は多くない中で数少ない歌詞に興味を持ってしまう人です。
そんな柴山俊之氏も既に60歳を超える長いキャリアを誇る人になっている。先の本田恭章なんかにも歌詞を提供したりしているが、実に様々な人に歌詞の提供や楽曲の提供をしているところが面白く、その交流の広さは見事なもの。それだえを羅列してくれたら凄いことになるだろうなぁ…とも思うけど、どうだろ?オフィシャルサイトにあるのかな?
…ってなことで柴山俊之さんなんだけど、去年にソロ活動時のアルバム二枚とルビーというバンドでのアルバム、更にルビーでの未発表ライブが2タイトルまとめて紙ジャケットでリリースされている。多分ほとんど売れなかったんじゃないかと思うけど、しっかりと全部入手してしまった自分…。書こう書こうと思いつつも一気に5タイトルだったのでじっくり聴いてから…なんて思っていたのをすっかり忘れてた(笑)。中でも一番気になったのはルビーでの91年の2枚組ライブ。このルビーってバンドの面子がこれまた凄くてね…。ギターに元アナーキーの藤沼さん、ドラムも池畑さん、ベースはもちろん奈良さんで、後は鍵盤に野島さんという布陣なので文句なしに王道日本のロックなワケです。アルバム「黒い地球儀」だって思い切り柴山さんのロックンロールがぎっしり詰め込まれているので、その拡大ライブ盤でサンハウスのナンバーも多数入っているとなれば気になるでしょ。
んで、そのライブアルバム「Radio-Active」が凄い白熱しているんで安心した、っつうかハマり込んだ…。ロックってこういうもんだよな、と毎回のように思う。ちょっとパクリが多いんだけど、それこそツェッペリンだってそうだったワケで、日本でここまで上手くパクれる人も多くはないし、何をしても許される世界観持ってるしさ。んなことで発掘ライブ音源ではあるけど、しっかりと聴ける台頭。もう一つの未発表ライブは99年にライブやる時にルビー名義にした「Fall-Out」というもので、こっちも面白いけどね。
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