Queen - Live At Wembley '86
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1986年のクイーンと言えば、当時は誰も気付かなかったが最後のライブツアーを行っていた年だ。アルバム「カインド・オブ・マジック」のリリースに合わせたワールドツアーを敢行して、しかも東欧や南アフリカなど普通のロックバンドとはちょっと違う地域での人気が高かったバンドってのもあって、そっちの方まで進出。おかげでアメリカ以外の国ではクイーンってのは相当知名度の高いロックバンドになったワケだ。そんなクイーンのライブ盤はと言えば当時は「Live Killers」くらいなもので、このワールドツアーの様子を収めたライブ盤ってことで「ライヴ・マジック」ってのがリリースされた。しかしだ、コレ、一枚物のライブアルバムで、しかも何となくダイジェスト的にしか聞こえないライブアルバムだったのであんまり聴かなかったな。ちょこっと調べてみるとブダペストと最後のライブとなった英国のネブワースとウェンブレースタジアムでのライブから収録されているらしい。う~ん、今ここで「ライヴ・マジック」ってのもなぁ…。
なので、こっち♪「クイーン・ライヴ!!ウエンブリー1986」。1992年にリリースされたラス前のロンドン・ウェンブレーの二日間のライブから抜粋した完全ライブ盤に聴かせる真骨頂の二枚組。ついでにDVD盤「Live at Wembley Stadium (2pc)」もリリースされているので映像でも楽しめるのが良い。この黄色いジャケットとか有名だよね。そんでもってまた相当に気合いの入ったライブステージの収録ってのもこれまた凄い。フレディ・マーキュリーだけでなくってバンド全体がとんでもなくテンション高いライブでさ。楽曲的には往年のロックからかけ離れた時期だったハズなんだけど、こんな凄いライブを演じていたっつうのがクイーンの底力。ってか、フレディ・マーキュリーの歌唱力に磨きが掛かりまくってるし、バンドのパワーもとんでもない。そして楽曲の良さも手伝って観客大合唱ってのも恒例ではあったけど、改めて聴くと凄い。映像見てても完全なるパフォーマーとして君臨しているフレディ・マーキュリー。自信に満ち溢れた勇姿は唯一無二。
さすがにCD二枚組だと新旧入り混じった曲が詰め込まれているし、実際のライブもそんな感じだっただろうから聴きたい曲が大体聴けるってなモンだ。最初期の「In The Lap...」とか「輝ける七つの海」から新作あたりまで…。コレ聴いてちょっとびっくりしたのは黄金の最後のメドレーの途中に新曲「Friends Will Be Friends」が挟み込まれていたことかな。最初は何だコレ?って思ったけど、確かに良い曲だし、ここに入れたがったのも判る気がする。
クイーンが最も世界にアピールしていた黄金時代のパフォーマンスを見るなら多分どのライブよりもこのDVD「Live at Wembley Stadium (2pc)」だろうと思う。それぞれに色々な良さがあるけど、コイツが完璧ではあるね。絶頂期で姿を消してしまったクイーンの伝説は今でも生き続けているのだった…。そしてポール・ロジャースに戻る(笑)。
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