Blue Murder - Blue Murder

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 ザ・ファームでベーシストとして頭角を現してきたトニー・フランクリンが次に加入したバンドはブルー・マーダー。ジョン・サイクスとコージー・パウエルとでやろうとなった本来は4人編成を目論んだバンドだったが、結局ドラムにはカーマイン・アピスが座ることになり、ベースもトニー・フランクリンが参加することになったというバンド。シンガー不在のままでリハを進めていた関係上どうにも…ってなことらしい。

ブルー・マーダー スクリーミング・ブルー・マーダ
Blue Murder - ブルー・マーダー Blue Murder
Blue Murder - No One Stands Alone No One Stands Alone

 しかしデビューアルバムとなった「ブルー・マーダー」ではしっかりとジョン・サイクスが歌っていて、これがまた立派にハードロックのシンガーとして通用するレベルを超えたボーカリストとしての器量を発揮してくれたという代物。更に楽曲もシャープな音色はもちろんのこと、サビもキャッチーにしっかりとした曲構成が練られたものばかりの秀作。さすがにホワイトスネイクの全盛期を創り上げた男。期待満点で組んだブルー・マーダーだったが、セールス的にはイマイチ…。ま、それはしょうがないとして内容がこれまた良く出来てます。面子が面子なんだから、って云うのもあるけど、元々コージーのドラムってのがあるためか、アルバムを聴いていると実にコージーのドラムだったらマッチするんだろうなぁ~ってのが多い。実際カーマイン・アピスもオリジナリティのあるドラミングを試みているんだろうけど、曲そのものがコージー向きなのでどうしても似たようなドラミングになっちゃうのかもしれない。BBAやカクタスを知ってるとここでのカーマイン・アピスのドラムって、ちょっと違うもん。あんまり普段はドラムなんて気にしないんだけど、やっぱコージー的ってのは特徴あるんだよね。

 さて、アルバムはだ…、ちょっと音が軽い感じもあるけど思い切りハードなロック。トニー・フランクリンのフレットレスベースの音が異質に感じることはあるが、歌が結構良くってねぇ~。割と聴きやすいし爽やかで人気出るよな、これは、と思う。ヘタしたらボン・ジョヴィ並の人気が取れたんじゃないかと思うモン。惜しいね。この作品辺りが多分ジョン・サイクスのオリジナリティの最高峰なんじゃないかと思うくらいの出来映え。シン・リジィの「Thunder and Lightning」はフィルが中心だろうから、そしてホワイトスネイクの「白蛇の紋章~サーペンス・アルバス」も基本はデビカバでなければおかしいし、そういう意味でこの「ブルー・マーダー」はジョン・サイクスの真骨頂…、とするならばかなり面白い。ただ、もうちょっとソロプレイを印象的に纏めてほしかったな。あと、楽曲がどうしても単調になってしまいがちではあるか。



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フレ
Posted byフレ

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charlie432  
ジョンサイクス

は、ヴォーカリストとしても十分実力を備えていますよね!

その点、リッチーサンボラもそうかもしれません。

2009/04/01 (Wed) 01:05 | EDIT | REPLY |   
フレ  
>charlie432さん

リッチー・サンボラさんは顔がダメなんです、自分(笑)。いや、そういう問題じゃないけど…。

2009/04/02 (Thu) 22:59 | EDIT | REPLY |   

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