Paul Rodgers - The Hendrix Set
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アルバム「マディ・ウォーター・ブルーズ」ではありとあらゆるギタリスト陣をゲストに迎えて思い切りハジけたブルースアルバムを制作したおかげで、見事に大ヒット。第一線のパフォーマーとして浮上して見事に再起したポール・ロジャース。その勢いで自身のライブビデオは出すし、その頃にはライブでジミ・ヘンドリックスのカバーをしまくっていたのもあって、それだけを纏めたライブアルバムもリリース。もちろんレコード会社の意向とは思うが。

1993年の7月4日の米国独立記念日に行われたライブから集められた「The Hendrix Set」で、アルバムリリースも同年なので速攻リリースだったんだな。この年の秋頃には日本に来てライブを繰り広げてくれた…、のを中野サンプラザまで見に行ったなぁ…。ポール・ロジャースは渋くてかっこよかったんだが、ギターにニール・ショーンを連れてきたもんだからもうダメ(笑)。ああいう音ってのはちょっと受け付けないんだよな…とギターを耳から切り離して聞くようにしてたんだけど、やっぱ習性からかそういうワケにもいかず、いまいちノリ切れなかったライブだった。
さて、この「The Hendrix Set」というライブアルバムも基本的に同じ面子のライブなので、ニール・ショーン…だ。ん~、やっぱりダメだ…。しかし、しかしポール・ロジャースが思い切りハジけて歌っているので、現代に甦ったロックとして聞けばかなりノリの良い曲ばかり収録されているライブアルバム。「Purple Haze」は何となく…、でも次の「Stone Free」はポール・ロジャース節全開のかっこよさが出ているから良い。こういうシャープな曲でも彼のボーカルは生きるのだ…って今まであんまりこういう曲でポール・ロジャースの歌って聴いたことないからちょっとビックリ。イケるじゃないですか。んで次は名曲「Little Wing」。ジミの同曲ではボーカルが弱かったんで、ここでポール・ロジャースが天下一品の歌声で歌い直してくれたのは非常に嬉しい。ギターの音色はちょっと気になるんだが、まぁ、それはそれとしてフレーズはかなりなぞったコピーをしてくれているので許せる範囲内でしょう。歌を大事にしたカバーってのが分かるからさ。しかも最後の方には「Angel」の一説まで歌ってくれるし…、好きなんだねぇ、ってのが分かって嬉しくなる。そんでもって忙しい「Manic Depression」。これはもうジミに成り切ってるポール・ロジャースがここにいて、同じく成り切ってるニール・ショーンもいるってトコでしょう。唸ってる…、凄いわ、この演奏。同じように凄いのを聴かせてくれるのが「Foxy Lady」。ポール・ロジャースも楽しかっただろうなぁ…、この頃は。それでこんだけ歌えたらもっと楽しいだろう…。
結局ロックの好きな人なんだな、というのがとことん伝わってくるライブアルバムなので、文句は言えない。なんか違うんだけど、やっぱ凄いってことに変わりはないしさ。これでまた一目置かれる存在になったろうし。その後ソロでやってクイーンとの合体だもんな。全くロック界でここまで何でも歌いこなせる人もいないわけだから、やっぱ貴重な存在でしょ。
同じようにライブばかりを集めた「クロニクル」ってのがあって、こっちはフリーやバドカンのセルフカバーも入ってるから別の意味で楽しめる日本編集盤です。


1993年の7月4日の米国独立記念日に行われたライブから集められた「The Hendrix Set」で、アルバムリリースも同年なので速攻リリースだったんだな。この年の秋頃には日本に来てライブを繰り広げてくれた…、のを中野サンプラザまで見に行ったなぁ…。ポール・ロジャースは渋くてかっこよかったんだが、ギターにニール・ショーンを連れてきたもんだからもうダメ(笑)。ああいう音ってのはちょっと受け付けないんだよな…とギターを耳から切り離して聞くようにしてたんだけど、やっぱ習性からかそういうワケにもいかず、いまいちノリ切れなかったライブだった。
さて、この「The Hendrix Set」というライブアルバムも基本的に同じ面子のライブなので、ニール・ショーン…だ。ん~、やっぱりダメだ…。しかし、しかしポール・ロジャースが思い切りハジけて歌っているので、現代に甦ったロックとして聞けばかなりノリの良い曲ばかり収録されているライブアルバム。「Purple Haze」は何となく…、でも次の「Stone Free」はポール・ロジャース節全開のかっこよさが出ているから良い。こういうシャープな曲でも彼のボーカルは生きるのだ…って今まであんまりこういう曲でポール・ロジャースの歌って聴いたことないからちょっとビックリ。イケるじゃないですか。んで次は名曲「Little Wing」。ジミの同曲ではボーカルが弱かったんで、ここでポール・ロジャースが天下一品の歌声で歌い直してくれたのは非常に嬉しい。ギターの音色はちょっと気になるんだが、まぁ、それはそれとしてフレーズはかなりなぞったコピーをしてくれているので許せる範囲内でしょう。歌を大事にしたカバーってのが分かるからさ。しかも最後の方には「Angel」の一説まで歌ってくれるし…、好きなんだねぇ、ってのが分かって嬉しくなる。そんでもって忙しい「Manic Depression」。これはもうジミに成り切ってるポール・ロジャースがここにいて、同じく成り切ってるニール・ショーンもいるってトコでしょう。唸ってる…、凄いわ、この演奏。同じように凄いのを聴かせてくれるのが「Foxy Lady」。ポール・ロジャースも楽しかっただろうなぁ…、この頃は。それでこんだけ歌えたらもっと楽しいだろう…。
結局ロックの好きな人なんだな、というのがとことん伝わってくるライブアルバムなので、文句は言えない。なんか違うんだけど、やっぱ凄いってことに変わりはないしさ。これでまた一目置かれる存在になったろうし。その後ソロでやってクイーンとの合体だもんな。全くロック界でここまで何でも歌いこなせる人もいないわけだから、やっぱ貴重な存在でしょ。
同じようにライブばかりを集めた「クロニクル」ってのがあって、こっちはフリーやバドカンのセルフカバーも入ってるから別の意味で楽しめる日本編集盤です。
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