The Law - The Law

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 英国ロックの歴史の流れは面白い人脈を拾うことがあるし、年を重ねるに連れてそのハプニング的人脈も広がるというのもこれまた楽しい。スモール・フェイセスからフェイセス、更にザ・フーのドラマーとまでなったケニー・ジョーンズがザ・フー解散後しばらく放浪した後に組んだバンドのパートナーはなんとポール・ロジャース。ポール・ロジャースの方はバドカンからソロ、そしてジミー・ペイジとのスーパーバンド、ザ・ファームを解散した後の合流ということで、何とも様々な人脈交流が行われたものだ。

The Law

 1991年リリースの唯一の作品「The Law」。思いのほか売れることがなく、また積極的な宣伝活動もなかったが故の商業的失敗が大きく足を引っ張ったのか、アルバム一枚で解体。ちなみにこのバンド、っつうかCDでは詳細クレジットが全然書かれていなくて、ギターやベースは一体誰が弾いてるんだ?っつうのが気になってしょうがなかったんだよ、当時。なんとなく漏れ伝えわってきたのは、ブライアン・アダムスが参加してる、とかクリス・レアもギター弾いてる、ってことくらい。だからってもまぁブライアン・アダムスが「Nature Of The Beast」に参加してるってのはまだわかるとして、他はどうなんだよ?ってのを気にしてたが、そこまで追求することもなく時は流れ…。

 しかしあれやこれやとポール・ロジャース好きだし、何かとこのThe Lawというバンドの存在が引っ掛かってきたこともあって、ネットが出てきた頃に調べたんだよね。そしたらやっとわかった…っつうか驚いたんだが、「Stone」っつう曲でデヴィッド・ギルモアとクリス・レアの二人とも参加してるらしい。ん~?って感じだけど、この辺の人達ならこういうAOR的な大人のサウンドもこなしちゃうか…と妙に納得した。そうなんです、全くブルースとは離れた、えらく心地良いとも云える爽やかなAORでして…、ホントかよ~ってな音です。しかしポール・ロジャースの歌声は曲がどうであろうと健在。それだけが救い。

 ちなみにケニー・ジョーンズがザ・フー上がりだとしたらここでベースを弾いているピノ・パラディーノは現在のザ・フーのベーシスト…。妙な因縁ではあるが、そんなこと誰も予想してなかった時代です。それからピアノとギターは基本的にポール・ロジャースが自分で演奏しているとのことで、イマイチ地味に終わったプロジェクトでした。しっかりとこないだリマスター作品リリースされてたけど。



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フレ
Posted byフレ

Comments 2

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zagan  
結構好きなんですけど

時代に迎合したとまでは言いたくないけど、"Jimmy Page"との共演の反動なのかなぁ?

聴き易いアルバムであることは間違いない。
というか、むしろ好きな部類かも。

2011/02/01 (Tue) 20:50 | EDIT | REPLY |   
フレ  
>zaganさん

アダルト…って言葉の似あう音ですよね。
大人になりすぎた音って云う感じがしまして、聴き込むまではいかなかったんです。
ただ、嫌いじゃないんですけどね、こういうのも。

2011/02/02 (Wed) 20:49 | EDIT | REPLY |   

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