The Small Faces - From the Beginning

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 イアン・マクレガンとロン・ウッドの仲間意識ってのは割と強かったようで、そもそもはフェイセスからなんだろうけど、その前からかもしれないな。そんでもって容易にストーンズとスモール・フェイセスが繋がってしまうってのもこれまた面白い。世代的には若干ストーンズの方が早いっていう程度だけど、インパクトのあるサウンドってのは圧倒的にスモール・フェイセスの方だったと思うワケさ。いや、わかんないけど…。

From the Beginning The Small Faces

 ってなことでスモール・フェイセスのセカンドアルバム「From the Beginning」を聴いてみるのだが…、そもそもデッカからイミディエイトへとレーベルを替えたことでデッカが勝手に残された音源をまとめて編集して発表したアルバムなので、果たしてアルバムと言えるかどうか難しい所もあるんだが、だからと言ってこの頃のシングルヒット狙いのアーティストの考え方からしたら一曲一曲が良ければ良いだろうから、こういう編集盤でも曲そのものは全然楽しめるのだ。しかしジャケットからしてファースト「The Small Faces」と同じフォトセッションでの写真だしねぇ…。

 「From the Beginning」ってのは時代的には丁度サイケデリックも挟み込む頃の1966-67年頃なのでそういう音も出ているけど、一方では当然モッズバンドとしてのソウルフルでパンチの効いたスティーヴ・マリオットの歌声が圧倒的に響き渡るものも多い。そしてなんと言ってもメロウなソウルバラードなどを歌い上げた曲なんてのは痺れます、本気で。アルバムで言えば最初からデル・シャノンのあの「Runaway」という有名なカバーでして、巧さに痺れるばかり。そういう意味でカバーソングの秀逸さで言えばマーヴィン・ゲイの「Baby Don't You Do It」なんてのも凄い。他のバンドも結構これはカバーしてるけど、スモール・フェイセスのカバーは原曲を見事に意識しtものでカバーの仕方が違うんだよね。それはもうビートルズで有名な「You've Really Got A Hold On Me」なんかもそうだし。

 そしてスモール・フェイセスとしての傑作はもちろん「All Or Nothing」という名曲なんだけどさ、マリオットってのはやっぱりかっこよいなぁ~と。ルックスも良いし、それでいてこの声はぶっ飛ぶだろ。自分的には結構「My Way of Giving」なんてのも好きだったりするけど…。何かね、可愛い曲なんだけど気合いと想いがたっぷり入っててさ。この頃のビートバンドの曲って一曲一曲に入る気合いが違うからさ。

 黒い音楽って基本的に苦手だったんだけどこのバンド聴いてからかな…、ちゃんと追求したくなったのは。ビートルズのカバーとかからも入れたけど、ちょっとメロウ過ぎたんで。ザ・フーかスモール・フェイセスからかな、そういうのを聴くようになったのは。ブルースとかはもちろん大丈夫なんだけどさ。



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フレ
Posted byフレ

Comments 2

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まり  

スモール・フェイセスはCD持ってないのでわかりませんが
フェイセスとは音楽が違いますね。

フェイセスにも歴史ありで興味はあります!

2009/03/22 (Sun) 21:10 | EDIT | REPLY |   
フレ  
>まりさん

思い切りモッズってとこでしょうか。やはり黒いのが強いって感じでクセありますね、small facesは。インパクトはありまっせ~。

2009/03/24 (Tue) 21:04 | EDIT | REPLY |   

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