Dark Moor - Autumnal

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 先だってのフェアリーランドのゲストボーカルで出てきたダーク・ムーアのエリサ嬢だが、そういえばそのダーク・ムーアもエリサ嬢が脱退してからもう4年、4作の作品をリリースしていて、もう歴史を作りつつあるとのことで…、へぇ~、なんて思ってアレコレ見てると昨年暮れに新作出ていたらしい。なのでそいつをちと聴いてみましょうか…と。

オータムナル タロット

 「オータムナル」という作品でして、ジャケットが結構ゴシックメタル風ではあるなぁ…と思いつつ、まぁ、ボーカルも男だから…とそんなに期待もしないで聴いたんだけど、さすがに7作もリリースされているバンドなだけあって実力派です。巷で言われているように確かにラプソディの構築したシンフォニックメタルの世界に近づいているんだけど、そんだけでもなくってもちろん芯のある自分達の色を出しているバンド。あ、スペインなんだけどね。

 いやぁ~、その辺の評判とかファン層の流れとかとは結構異なった印象を受けたアルバムですな。言い方変えると、あくまでも古くからの正統派ヘヴィメタルの継承バンドでもあるんじゃないか、と。シンフォニックさも強くなっているのは事実だし、アレンジ力も圧倒的な力量を示してくれるんだけど、何よりも昔ながらに骨のあるメタルのサウンド、ってのが良い。歌は割と変幻自在で仰々しく歌い上げるのもあるが、メタラー的に歌うのもあって面白いし、女性ボーカルやちょっとデス声もアクセントで使われている。それは作品に応じてのアクセントなので、ありだろうな、と思う範囲内で練られているな、と思う部分。そして更にこのバンド独特のクサさというのかメロディアスな旋律がしっかりと生きているところが良い。しかも軽々しくないのがね、良い。やっぱメタルやロックってのは重くないといかんのですよ、ホントは(笑)。

 さてさて、この「オータムナル」という作品の冒頭を飾るのが何と「白鳥の湖」のメタルバージョンでして、これがまた凄い。あれ?って思ったけど、サビが来るまでイマイチピンと来なかった。多分あまりにも変えられていたからなんだけど、違和感なく…っつうかこういうアレンジもありかぁ~と唸らせる程なので、ちと面白い。前作「タロット」でもあれこれとやってたらしいけどまだ聴いてないのでノーコメント…多分同じように完成度の高いクラシックカバーだったんかな、と思うが。

 そんなことでこの世界も面白いのあるなぁ…というのがわかって、ここ最近はどっぷりと浸かってみましたが…、ブルースが恋しい…と思う今日この頃でした(笑)。

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フレ
Posted byフレ

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