Ayreon - Into The Castle

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 シアトリカルな楽曲をシンフォニックに展開する作品と云えば必ず挙げられるのがアイレオンだ。壮大さにかけても天下一品だし、何と言ってもそういったロックオペラを展開するためだけのプロジェクトなワケだから、その充実度は凄い。あらゆるシンガーに役割を振り当てて、ストーリーに従って歌わせてしまうのだから。コンセプトメーカーならば誰もが夢見る仕立てのこういった作品を着々と実現しているのが、それほど有名でもないルカッセンというオランダ人なワケだからこれもまた不思議。それでもゲスト陣には古い名前の人から最新の人まで出揃っているのだ。

Into the Electric Castle 01011001

 1999年リリースの出世作として知られている三枚目の作品「Into the Electric Castle」。ウィズィン・テンプテーションからはシャロン嬢とギターでダンナのロバート氏、因果の深い元ギャザリングのアネク嬢、メインボーカルはマリリオンのフィッシュが務めてて、他にも何人も参加。驚くのはピーター・ダルトレーの参加。うん、あの70年代の英国バンド、カレイドスコープで有名なあの人です。こういうサプライズが作品に華を添えているんですな。

 そして中味は言わずもがな、二枚組の大作ながらももちろんメタルなんていう狭いカテゴリーに属さない作品に仕上がっていて、きちんとストーリー展開に合わせた多様なドラマが展開されるというプロフェッショナルで完璧な出来映え。楽曲それぞれはハードなモノからプログレッシヴなモノ、アコースティックなものやジェネシス風クイーン風フロイド風ってのがあれやこれやと出てくる。完全に吸収した上でこういうの作ってるってのがよくわかるので面白い。長いけど集中してると一気に聴けるのもレベルが高い証拠で、かなり名作の域に入っているんじゃない?

 どことなくStream of Passion「Embrace the Storm」に流用された作品群と似ているのは丁度そのヘンを意識していた時期だからかな。あっちでもこの作品からの曲をライブで展開していたりするので、当たり前かもしれないけど、兄弟作品的にも聞こえるアルバム。ドラマ仕立てのアルバムが好きな人にはハマるだろうな。



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フレ
Posted byフレ

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