Quella Vecchia Locanda - Il Tempo Della Gioia

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 ちょこちょこと赤黒のCD屋さんに行くと色々と出ているなぁ~と実感するんだけど、それにしてもコーナーを独占しているのが紙ジャケコレクションっつうのが「常に」ってのが何とも顧客ターゲットをきっちりと見据えているというか制作側も好きで作っているというのか…。果たして今はいつの時代なんだろうか?と思うくらいだ。それは本屋の音楽雑誌のコーナーでも同じで、表紙を飾るバンドを見ているといつの時代の雑誌なんだ?と思うくらいにクラシックロックな連中が表紙を占めていることが多い。CD屋に行っても紙ジャケ再発で古いのばかりが並んでいる。基本的には紙ジャケってのはアナログと同じなのでアナログ盤の方がでかくて馴染み深いので好きだし、紙ジャケの良さってのはあまりわかっていない。まぁ、ただそれで新たにCD化されるものもあるし、廃盤が再発されて手に入れられる、しかもリマスターされていたりするからそれはそれで良いんだろう。今後日本のCDはどんどん紙ジャケ化してSHM-CD素材みたいなのに進化していく方が良いのかもしれない。っつうかそうなりつつある気がする…。

歓喜の時(紙ジャケット仕様) クエラ・ヴェッキア・ロカンダ(紙ジャケット仕様)

 そういうことで最近店頭で見かけるジャケット。一昔前はスーパーレアなアナログアイテムとして名が高かった記憶はあるが、すっかりその影もなくなり、今ではその音が評価されているようで。もちろんその音の評価が高いのが当然と思える、そして値段が高かったのも分かる気がするクエラ・ヴェッキア・ロカンダの「歓喜の時」です。1974年リリースの二枚目の作品で、この手のバンドが二枚アルバムを出すってのも珍しいことだし、それがどちらも傑作ってのも珍しい。イル・ヴォーロくらいじゃないだろうか、そういうのは。いや、イタリアンロックって詳しくないのであまり語れないんだけど、最近はその辺もちゃんと系統立てて追いかけ始めていてね。うん、改めてイタリアンの熱い極端な展開が心地良いので。

 この「歓喜の時」っつうのはホントにねぇ…、胸がドキドキするような繊細なピアノとバイオリンがキレイで、ゾクゾクするんだよね。歌にしてもギターにしてもさ。2曲目の「様式美的」っつう曲なんてホントに美しいし、正に叙情的なシンフォニック曲。そして3曲目の「歓喜の時」はアルバムタイトルになるだけあって全ての要素が詰め込まれた曲で、ギターも良いしもちろんピアノもバイオリンも…、なかなか言い表しにくい独特のイタリア調。ここまでがアナログA面でして、B面は大曲2曲。これがまた、壮大なコーラスとか目まぐるしい展開とかコロコロした感じの音がどんどん出てくるので面白い。この時代のスネアの音ってこういう音なんだけど、好きなんだよね。軽めだけど…。クリムゾンに影響された音なのは一目瞭然でありつつも、非常に聴きやすくてよろしい。

 うん、イタリアもん、徐々に聴いて感動していこう…。で、一方では全然違うジャンルも追求し始めてるので、そんな自分の雑食加減を楽しんでる毎日♪

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フレ
Posted byフレ

Comments 2

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papini  

これはね、ピアノとヴァイオリンだよ、うん。
このいかにも「メロドラマの山場」的な音がたまらないね(笑
聴き始めると、なんかずっと聴いてしまうんだよ、これ。
なんだろう・・・荘厳なんだろうけど、変なわざとらしさ、って言うのかな
だからといって芝居じみてる、とまでいかなくて、
この変な暑苦しさとわざとらしさ、ってのがイタリアの醍醐味だと
勝手に思ってたりする。

美しい、と言えば美しいんだけど。
やっぱり、なんていうか、暑っ苦しい(笑

2009/01/23 (Fri) 23:52 | EDIT | REPLY |   
フレ  
>papini嬢

うん、メッチャイタリアン的サウンドで面白かった。暑苦しいってのは言い得て妙な表現で、コテコテなんだよな。ただ綺麗な部分は多いので、まぁ、それでバランス取ろう(笑)。

2009/01/25 (Sun) 22:50 | EDIT | REPLY |   

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