New Trolls - UT

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 叙情派と言えばイタリアンロック…、月初にイタリアンで始まったくせにまたここに舞い戻ってきているという有様。英国の牧歌的なものを聴いていたらコテコテに叙情的なものを聴きたくなってきていくつかのユーロコレクションを紐解いてみました。こういうのって気分にならないと聴かないので丁度良かったんです。

UT     (紙ジャケット仕様) コンチェルト・グロッソ(紙ジャケット仕様)

 あんまり詳しくないんだけどその辺のバンドで好きだなぁ~って思った中のひとつにニュー・トロルスってのがあってね、もっとも最初が「コンチェルト・グロッソ」だから思い切りクラシックとロックの融合による傑作っつう、そんなバンドイメージだったのでもう一つの傑作と呼ばれているこの「UT」を聴いた時にはちょっと「?」って感じだった。別にオーケストレーションが壮大なクラシックロックでもなくって、普通にイタリアンな、と言うのもおかしな話だけど、かなり方向性変わったんだな…っていうとこか。このバンドって結局はポップスに走るので多様性はお手の物ってことなんだろうけど、短期間でここまで変わってしまうのね。それでももちろんいきなり変わったワケでもなくってコテコテ度はあるけどちょっと爽やかでもある…、そしてどこかハードロック的要素が強くなってきて、鍵盤の比重も高いのかな。壮大な、というのよりもテクニックで曲を聴かせるっつうのもあるしもちろん壮大な楽曲もあるけど、総じてギターが目立つハードロックみたいな要素強し。5曲目の「Nato Adesso 」なんてこのアルバムリリースが1972年でしょ?だから当時最速のギターフレーズでもあったんじゃなかろうか?と思えるくらいのスピードプレイを聴かせながら、即座にメロディアスな味のあるギターも聴かせるという凄いワザ。英国のロック連中ではこうはいかない。ジャズ的でもあるかな。

 しかし…「UT」は白熱して一気に聴けてしまうアルバムだ。ジャケットはシンプルなものでタイトルもシンプルだけど、中味がこれだけ熱ければそりゃ名盤になるわ。この後バンドは分裂してGianni, Frank, Maurizio NicoとNew Trollsになるのでした…。これもまた探してみないとね。ここの所、ちゃんとイタリアンロックっつうのも整理して聴いていこうかな、と思い始めているので…。

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フレ
Posted byフレ

Comments 2

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papini  

銅鑼だ。
この音盤のイメージって、アタシ的冒頭の銅鑼(笑
んで、この音盤ってプログレっていうよりも、ハードロックの方に近い音盤だと思うのよ。
まあ、5曲目しかりね。
このバンドってね、多様性って言うか方向性があちこちにあったんじゃないかな、って
音盤聴くと思うんだよね。
この後のトロルズにしても、アトミックにしても、IBISにしても。

んで、結局、コンチェルト・グロッソに戻る、と(笑

2009/01/21 (Wed) 10:20 | EDIT | REPLY |   
フレ  
papini嬢

やっぱハードロックという定義でも良いのか。多分相当何でも出来るバンドだし、それをきちんと発表してた、ってのが凄い。ただ、受け入れられにくい部分はあったかも。今だから冷静に聴けるけど。うん、そうだ、やっぱコンチェルトに戻るんだ…(笑)。

2009/01/21 (Wed) 23:51 | EDIT | REPLY |   

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