The Strawbs - From The Witchwood

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 ロックの系譜を追いかけることで様々な関連やバンドメンバーの活動経過や仕事内容、人間関係や音楽的趣味などを測っていくことができるのも面白く、なかなか体系化出来ない図が出来上がるハズなんだけど、そういうのを知ってて、というよりも追いかけつつアルバムに親しんでいくといつの間にかあらゆる音楽に精通してしまうこととなる。もっともどこまで追いかけるのか、という自分なりのマイルストーンは必要なのだが…。

From the Witchwood Just a Collection of Antiques and Curios

 今回は面白くて…、二つの側面から同じ所に辿り着いたケース。ひとつはエルマー・ガントリーのヴェルヴェットオペラというバンドのリズム隊が次なる職場として求めた場所でもあったのがこのストローブスでした、ってこと。もうひとつは来日公演中のカーブド・エアーの当時は歌姫だったソーニャ・クリスティーナが短期間ながらもボーカルで参加していたこともあるのがストローブスだってこと。故に二つに分かれて進めてきたストーリーラインがここでまたひとつに融合したっていうケースでして、いや、狙ってなかったんだけど、面白い図式だなぁと。サンディ・デニーが参加していたのは有名な話だけど、実はソーニャ・クリスティーナまでもが参加していたことがあるってのはあまりメジャーな話じゃないしね。

 んなことで、一般的にはリック・ウェイクマンが参加していることで有名になっているストローブスの「From the Witchwood」という作品。これがだな、決してリック・ウェイクマンが参加しているから良い作品というのでもなく、またリック・ウェイクマンが参加しているから有名なアルバムというのでもなくって、しっかりとストローブスの「From the Witchwood」というアルバムとして聴いてみても実に素晴らしい作品で、音的にも英国のトラッドをベースとしたデイブ・カズンズの類い希なるセンスがしっかりと打ち出された傑作なんです。先程のベルベット・オペラのベーシストジョン・フォードさんのベースがここでもまたしっかりとブイブイ言って歌っているんですわ、このベースが。んで、リック・ウェイクマンのオルガンやら鍵盤類がこれもまたしっかりと華を添えていて…。ストローブスってこんなに良かったっけ?と思うくらい感動できるアルバムです。

 1971年リリースの邦題「魔女の森」ってのも神秘的なタイトルでよろしいし、内容の方も全く好みの音色でね、この時期にはピッタリな音♪



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フレ
Posted byフレ

Comments 2

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papini  

この音盤ね、ホント好きな音盤で、ことあるごとに聴いてたりする。
リック・ウェイクマンはあんまり好きじゃないんだけど(笑
音盤通して、実に良くできた音盤だと思うんだわ、これ。
ストローブスが好きになって、ボックスセットまで買ったからな、アタシ(笑

>そういうのを知ってて、というよりも追いかけつつアルバムに親しんでいくといつの間にかあらゆる音楽に精通してしまうこととなる。

そう、それ。
ホントに困ったモンだ(笑
収拾がつかなくなるんだよね、もう。
ま、半ば諦めてるけど(笑

2009/01/20 (Tue) 09:44 | EDIT | REPLY |   
フレ  
papini嬢

リック・ウェイクマンはともかく、バンドの音が良い。なので今またこのバンドにハマってる(笑)。Boxsetまではまだ時間掛かりそうだけど、全部聴き直してみないといかん、と。こういうのは深いよねぇ~、ほんとに。どこまでも英国ロックの深みに入っていってしまうのは今更しょうがない…。

2009/01/21 (Wed) 23:53 | EDIT | REPLY |   

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  •  トラッドを基調にした英国の美しい音盤
  • 今日はお友達が遊びに来ました。 papiniのお家にはおもちゃがたくさんあるので(笑 遊ぶのには事欠かないワケなんですわ♪ ちょっと散らかってたので、お片付けをしまして(笑 いや、だっていくらお友達と言っても・・・ねぇ(笑 Wiiだとか、箱○だとか えっと
  • 2009.01.20 (Tue) 09:43 | Trapo de la eternidad