Curved Air - Air Cut
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ここ最近再結成して何と旧作のセルフカバーを中心とするニューアルバム「リボーン」までもリリースしてしまい、更に驚くことに2月には来日公演まで行ってしまうという驚くべき出来事を成し遂げようとしているカーブド・エアー。もちろんソーニャ・クリスティーナ率いる、っていう言い方でいいんだろうと思うが…。
うん、ここでカーブド・エアーってのはだ、まぁ、コージー・パウエルの「サンダーストーム」を書いた時の発見が面白くてさ。カーヴィー・グロブナーって…、カーブド・エアーの「Air Cut」の時のギタリストで、一曲目の「The Purple Speed Queen」での思い切りノリの良いカッティングギター弾いていた人だもんなぁ…と改めて「Air Cut」を聴いていた次第。まぁ、有名なのは「Metamophosis」なんだけど、アルバム全体的にもかなり異色の出来映えでクラシカルなプログレッシヴロックからもっとロック寄りの演奏と楽曲が収められた作品でロック好きな人には聴きやすいアルバム。それまではバイオリン中心っていうか、クラシカル中心な楽曲だったのでちょっと取っ付きにくい部分あったと思うもん。そんな「Air Cut」なんだけど、どの曲も美しさは持っているんだけど、聴きやすいポップさも持っていて、シンセなんかも登場してきて結構どこ行っちゃうの?っていう状態ではある…。
結局この一枚だけダリル・ウェイとフランシス・モンクマンがいない作品で、この後も結局戻ってきて一緒にアルバム作ってるし、ヘンなメンバー関係のバンド。まぁ、一番好きなのはこの後再編メンバーでの「Live」なんだけど、この「Air Cut」はおもちゃ箱のような楽しさがある。「World」とか楽しくてウキウキしちゃうような曲で、エディ・ジョプソンが頑張ってる。そうそう、このアルバムのクレジットを見直していて気付いたんだけど、この「Air Cut」が1973年リリースの作品で、プロデューサーはファーストアルバムとも同じコリン・コールドウェルって人。んで、この人1972年にリリースの「Black Sabbath, Vol.4」のエンジニアもやってるワケよ。これほどまでに異なる音楽の両方の制作に関わっているってのは面白い人だなぁと思う次第で。ホントに音的には特に共通点ないから不思議だけど。
やっぱりバイオリンって楽器は聴いている者をヒステリックな気分にさせる音色だといつも思う。盛り上がるんだけどさ。そういう所を上手く使ってギターと絡み合わせたりして非常にロック的に楽しめるアルバムに仕上がってるし、やっぱソーニャ・クリスティーナの歌声は好きだ。今の姿は見たくないが、この頃の姿は実に艶っぽくて素晴らしい。そこにこんなエロティックなベースラインとバイオリンっつうのがよろしい。もちろん英国ロック的な気品があるから許されるんだけどね♪
そうそう1990年代初頭に唐突にCD屋に並んだ「Love Child」っつうCDがあって、何だろうな、これは?とず~っと思っていたんだけど、実はこの「Air Cut」期のデモテイクやアウトテイクなどの寄せ集めらしいことが判明。なるほど…、しかしどんな音が入っていたのか全く記憶にないのだった…。
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