Cozy Powell - Tilt
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何だかんだとやってる音楽のジャンル的に交わることは多くなかったけど仲の良いミュージシャンシップとしてジェフ・ベックとコージー・パウエルっつう似たような顔した二人の繋がりってのがある。コージー・パウエルって渡り鳥と呼ばれるだけあってホントにあちこちのセッションに参加してたりアルバムにも参加してたりする人でそれだけのテクニックと人脈とセンスがあったんだろうね。ドラマーでソロアルバム何枚も出して売れる人ってそうそういないでしょ。
ジェフ・ベックもコージー・パウエルのソロアルバムにはゲストギタリストとしてしっかり参加しているし、そういう意味ではゲイリー・ムーアも参加している。マイケル・シェンカーはいないのかね?まぁ、いいや。他の面々はさ、まだわかるんだよ。どうしてもHM/HR界の人間が多いから。ただこのセカンドアルバム「サンダーストーム」ではではジェフ・ベックだったりBedlam時代のボーカリスト、フランク・アイエロさんを連れてきたり、果てはどういう経緯から知り合ったのかカーブド・エアーのギタリストで、後にストレッチというバンドに参加していたカービー・グレゴリーが起用されていて、更に凄いのはそこからエルマー・ガントリーっつう60年代からロックしてる歌い手をも連れてきて参加させているところ。歌の入ってる曲のほとんどはこのエルマー・ガントリーが歌ってる。思い切りハードファンクB級路線ロックな歌声で結構好きな人多いんじゃない?ここに一番驚いたもんね。
コージー・パウエルのソロアルバムでは最初の「オーヴァー・ザ・トップ」が一番有名でインパクトある作品だろうから、セカンド「サンダーストーム」にはそれほど印象を強く持っていない人も多いのかもしれん。自分的にもそんなに印象ないけど…、ただ、聴いてみるとまぁ古くさい音だったんだ…と思った。やっぱりゲスト陣が多彩なだけあってミュージシャン的に面白い作品になってる。ゲイリー・ムーアのギターは思い切り泣いてるし、っつうかこの「Sunset」は自分のライブでしっかりやってるしね。それと当時のゲイリー・ムーアの心境からしてレーベルとの揉め事だらけの時期なのでストレス発散的に弾いてるハードなのが多いって??かもしれん。ジェフ・ベックとのセッション2曲はヤン・ハマーと絡んでる頃なので、あの音…、作曲がヤン・ハマーだし。ただ、ベースはジャック・ブルースってのがへぇ~って感じだけど、意外とおとなしい。もう一曲では鍵盤がドン・エイリーなので、これもまたへぇ~って感じ。「Living A Lie」なんてニール・マーレイとバーニー・マースデンとBedlamのボーカルだったフランク・アイエロっつう布陣で、ちょっと時代が変わっていたらそんなバンドがあってもおかしくなかったって面子だし。それからクリス・グレン…MSGで有名だね、も参加してるし、まぁ、有名な人が多い。んで音も結構面白い。こういう面々の中でもエルマー・ガントリーってかなり不思議なんだよなぁ…。
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