Elmer Gantry's Velvet Opera - Elmer Gantry's Velvet Opera
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コージー・パウエルのアルバム「サンダーストーム」で歌っていたエルマー・ガントリーという名が懐かしくてついつい漁ってしまった。随分昔にひたすらレコードを漁り続けていた頃に出合った名前のバンドで、その頃は60年代後半のサイケデリック系を模索していた時だったんだよな。もちろん多種多様のバンドを漁ってたワケだが、どれもこれも隙になるってワケでもなく、ただひたすら聴いているだけっていう感じで聴いてたから印象に残っているものって多くない。そういう聴き方が良かったのかどうかわかんないけど、そんな風にアレコレと聴いてて…、それでもTomorrowとかAppleとかOrange BycicleとかJulyなどなどかなり引っ掛かるものはあったんだが…(笑)。
その時にこの「Elmer Gantry's Velvet Opera」に出会って、確か一緒に買ったのはPrincipal Edward's Magic Theatreの「Soundtrack」だったと思うんだが…、どっちもグチャグチャなポップサイケでいつも頭の中で整理付かなくなってた記憶だけがある(笑)。まとめ買いした時はきちんとジャンルの異なるものを整理して聴くのがよろしいですよ、はい。
んなことで、名前を見て久々に、今ならきちんと独立した音として聴ける、ってことで聴きましたワケです。うん、軽やかなポップと妙~なリズムチェンジが駆使されてやっぱりサイケデリックな空気を醸し出した時代の成せる業とも云えるアルバム。後に聞かれるエルマー・ガントリーのあの歌声をもっと軽く若くしたものっていうトコか。ま、そのままなんだが…。
歌を聴いているつもりがいつしかベースが凄く面白いフレージングを弾いているのに耳が行ってしまっていて、このベースってジョン・フォードという人なんだが…、気になって調べてみると、そうか、ストローヴスに入った人なのかと納得…、納得と言うか、なるほど、ってトコだ。ストローブスのベースってこんなに動いてたっけ?これもまた自分の宿題♪ それはともかくこの「Elmer Gantry's Velvet Opera」でのベースラインの派手さは見事なまでの楽しさで、ヘタしたらジャック・ブルースのベースラインなみに動いているかもしれない。もちろん出しゃばっていない弾き方なんだけどね。
面白いことにそんな好調な作品をリリースしたにもかかわらず、エルマー・ガントリーは自らのバンド名を配したバンドを脱退してしまい、残された面々でヴェルヴェット・オペラとしてセカンドアルバム「Ride a Hustlers Dream」をリリース。こちらは聴いたことないんだけどフォーキーなサイケアルバムらしい。
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