Jeff Beck - You Had It Coming
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もうじき来日公演を果たすこととなるジェフ・ベック。エリック・クラプトンとのセッションライブもあるようだけど、まぁ、それはそれとして…。DVDではもうじき発売される「ライブ・ベック3~ライブ・アット・ロニー・スコッツ・クラブ」でのBBCライブ版を見ているとクラプトンとのセッションも入っていて、なるほど、二人はまだそうやってセッションするワケね、というのがあるのでこのライブはどうしたものか…。いやいや、この「ライブ・ベック3~ライブ・アット・ロニー・スコッツ・クラブ」を見てからってものジェフ・ベックというミュージシャンをようやく楽しめるようになってきてさ。この人を昔から追いかけていた人って凄く大人なリスナーなんだなと思う。自分なんかはこれからマジメに聴く人間なので楽しみがいっぱいある、っていうところかな。
そんな再発見なので、もちろんライブ盤からが良いんだけど、その元ネタって何?みたいなところがあって、とりあえず今のところ最新のスタジオ盤でもある「ユー・ハッド・イット・カミング」を聴いてみるワケさ。続けてその後の「ジェフ」をも聴いてみるワケさ。うん、逆戻りしてベックを楽しむ魂胆でね、そうしないとどうしてこうなったんだろうか?ってのがわかんないから。今からじっくり聴いていけるのでそういう楽しみもあって良いでしょ。もちろん昔からアルバムは聴いていたんだけど、そんなにハマり込めなかったのでせいぜい「フラッシュ」くらいまでだったもん。ところが今じゃその逆が楽しい。この「ユー・ハッド・イット・カミング」での衝撃的なサウンドもそのひとつ。
キング・クリムゾンが90年代に再結成してリリースしたアルバムに「スラック」ってのがあってさ、それを聴いた時に「これこそメタルだ」と思ったんだけど、それと同じくらいの衝撃が「ユー・ハッド・イット・カミング」にはあった。デジタルビートとノイズギターによるハードロックっつう言い方もあるんだろうけど、自分的には最初の「Earthquake」がもう完全なメタルサウンドで衝撃的。インダストリアルメタルっつうのかな。かと言ってギターの音がヘンなワケでもなくって普通にマーシャルの音なんだけど…。この後の「ジェフ」も同様の衝撃で…、いや、凄いインパクト。もちろん普通に弾いてる曲もあるけど…、ないか。どれもこれもが革新的な音と曲で占められているかな。ジェフ・ベックというミュージシャンがこういう革新的なことをやっているから許される部分もあるし、広げられている部分も大きいだろうけど、ヘンにアヴァンギャルドなもの聴くならこの辺の方がよっぽどアヴァンギャルドかも。しかも全員滅茶苦茶巧いから楽しめるし。ギター的には文句なし。
う~ん、ホントにこんな音やってたんだなぁ…。知らなかった。何が面白いんだろう?って思ってたもん(笑)。ベックって難しいんだよね。多分古いベックを好きな人はここ最近のアルバムの音って結構付いていくの大変なんじゃないかなと思う。でも確実に逆に新作でベックを好きになる人も増えているんじゃないかと。自分はここ最近のベックの作品が凄く興味深くて面白いしね。今更ながら楽しんでます♪
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