Joe Satriani - Surfing with the Alien
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時代は1987年、高速ギタリスト達がこぞってシーンに出てきた頃、当時最速だったのはもちろんイングヴェイ・マルムスティーンというところに異を唱える者はいなかったが、アルカトラス繋がりでシーンに入り込んできたスティーヴ・ヴァイもこれまた超絶ギタリストだった。しかもその人の師匠がジョー・サトリアーニだ、っていうのをあちこちで声高々と吹聴していたものだからジョー・サトリアーニの知名度も一気に爆発。皆が皆どんな人かと耳がダンボになっている頃に狙ったかのようにリリースされたジョー・サトリアーニの出世作「Surfing with the Alien」。
いやぁ~、こういうギターインスト作品ってのはそれまであんまり聴いたことなかったから驚いた。ボーカリストがいなくてもメタルギターってのは成り立つんだ…と当たり前なんだけど、初めて気が付いた。ギターインストものって言うとどうしてもゲイリー・ムーアの「パリの散歩道」やマイケル・シェンカーのいくつかの作品っていうイメージで、そんなのばっかりが続いたら結構大変だよな、なんて思ってたらそのまんまのが出てきた。歌メロのあるべきラインをギターの音色に歌わせているというような感じで、しかもギターソロもたっぷりと入ってくるのでこれまた面白い。ともすれば同じようなフレーズや音色で飽きてくるけど、この「Surfing with the Alien」はそれほど飽きずに聴ける不思議。ちゃんとギターが歌っているからだろう。バックの音がメタルかどうかっつうだけで、基本的にギターが歌っているインストものは面白い。
ヴァイの師匠っていう割に若くて驚いたんだよね。今考えてみるとヴァイの先生ってのはザッパで、ギターとしての師匠はジョー・サトリアーニなんだろう。ザッパのところにいた時にも一緒にあれこれやって教えて貰ってたんだろうね。プレイのスタイルは確かに似ているし、フレーズももしかしたら似ているかも。それにしてもこんだけ売れたインストアルバムってのもなかなか珍しい…。
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