Steve Morse - High Tension Wires

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High Tension Wires Major Impacts

 音楽的ギタリストの達人の域まで入ってくるとリスナー側からした時にはとってもつまらないアルバムをリリースすることが多々ある。それは多分、ギターが好きでギターを音楽的に聴く人と単なるロック好きのギター小僧との違いなんだと思う。前者は音楽的であるが故に、そういうアルバムを好むだろうし楽しめるのだが後者はあくまでもバンドの中の一員であるギタリストというポジションが好きなワケで、上手く華麗に何でも弾きこなすっつうギタリストにはあんまり魅力を感じないのだ。羨望の眼差しはもちろんあるんだけどね。

 そんなことを思い切り実感できたギタリストとしてスティーヴ・モーズって人がいる。何てったって今ではあのディープ・パープルのギタリストで最長在籍期間を誇っているんだから。そうするとスティーヴ・モーズっていうソロイストというのではなくってバンドの一員で何ができるかっていう見方になるもん。それでいてパープルでなけりゃファンは納得しないだろうし。そういう違いだからプレイする側としてはソロアルバムってのを出したくなるのもわかる。

 そのスティーヴ・モーズが1989年にリリースしたソロ名義のセカンドアルバム「High Tension Wires」。簡単に言えば害のない環境音楽みたいなもんです。アル・ディ・メオラみたいに白熱した一本気なギタリストってのでもなく、美しく爽やかに軽やかに、眠りを誘う…そんなインストアルバム。この人の場合はソロもあり、ディキシー・ドレッグスというバンドもあり、そしてこのアルバム以前ではカンサスにギタリストで参加していたってのもあり、その後はパープル…、いやいや、実に忙しい男なのだ。しかも一旦は音楽業界に飽きてパイロットやってたってんだから面白い。天は二物を与えてるよな…。

 正直言って今までほとんどまともに聴いてない人です。ディキシー・ドレッグスは何枚か聴いたけど、特に好むモノでもなかったし、今回の「High Tension Wires」にしてもあまりにも環境音楽なので何回も流さないし、パープルはもう全く聴いてないし…、ってなとこだけど、何となくギタリスト的進行から久々に漁ってみました♪

 そういえばあれこれ調べてる時に遭遇したんだけど、ギターインストでロックのメジャーな曲をカバーしているアルバムが二枚リリースされているのを発見したのでまたいずれ…。「Major Impacts」「Major Impacts, Vol. 2」ね。

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フレ
Posted byフレ

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