Uriah Heep - The Magician's Birthday

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 今年最後の週末となってあちこちの飲み会も一応終幕を見る…のだが、最後の最後までお楽しみは続くのだ(笑)。まぁ、それは年末も年始も同じ事ではあるので特に区切りがあることではないが、やっぱり徐々に終幕に向けて気が楽になってきた、というかアタマの切り替えをすることが出来るようになってきたかな。やっと寒くなってきたこともあって、昔ながらのこたつ生活が懐かしい…。いまではエアコンの効いた部屋の中で何するかって感じだけど、やっぱりこたつでテレビ見ながらっていうのはやってみたいねぇ…。なかなか昨今の自分の生活事情では難しいが。

魔の饗宴(紙ジャケット仕様) 悪魔と魔法使い(紙ジャケット仕様)


 ジョン・ウェットンと云えば渡り鳥のベーシスト・シンガー。かのクリムゾンが解散した後にウェットンが選んだバンドがこれもまた70年代中期頃までには黄金バンドとして活躍していたユーライア・ヒープ。デヴィッド・バイロンのアクの利いた歌声とケン・ヘンズレーの独特のハモンドオルガンでのハードロックは他の追随を許さない独特の音世界を築き上げてたワケだ。そこにジョン・ウェットン加入ってことで、大騒ぎさ。その経過は「Return to Fantasy」で片鱗が聴けて…、いや、「Return to Fantasy」はウェットン加入前に楽曲が出来上がっていたってことであまりウェットン色が強く出てないらしい。んで、デヴィッド・バイロンが水疱瘡で休んでいたってのもあって次作の「High and Mighty」ではケン・ヘンズレーとジョン・ウェットンの共作というアルバムに仕上がっているワケだ。ホントはこの「High and Mighty」をクローズアップしたかったんだけど、随分昔につまらんなぁ~と思って売り払ってしまったらしく見つからないので、またゲットするまでしばしお預け。

 なので、ユーライア・ヒープの黄金期の傑作「魔の饗宴」を取り上げておきましょう♪ 1972年リリースのロジャー・ディーンのジャケットによる名盤「悪魔と魔法使い」の続編とも云えるアルバム。もちろん前作のメンバーと同じ面子なのでアルバムの出来映えもかなりバラエティに富んでいて余裕が感じられる傑作。翌年に来日公演を行っているので当時を知る方には思い入れの深いアルバムだと思う。羨ましい~。

 後追いの自分的にはこの辺の「対自核」「悪魔と魔法使い」「魔の饗宴」という作品を立て続けに聴いてユーライア・ヒープというバンドを眺めるワケだが、オルガンの重さと特徴的なワウペダル、更にハネないけど3連なロックノリ、そしてバイロンの悪魔の歌声で完全なる唯一無二の世界なんだよな、と言うことに気付く。それはもちろんバイロンが脱退するまでのことだけど、ケン・ヘンズレーの才能も手伝って面白いバンドの位置付け。プログレでもあるしハードロックでもあるし…みたいなね。この「魔の饗宴」では冒頭「Sunrise」が有名で、後はアルバムタイトル曲「魔の饗宴」の10分強の大曲。こういうのがあるからユーライア・ヒープって面白い。ツェッペリン的ってのもあるかな。

 そしてこのちょっと前頃にはケン・ヘンズレーはフリーの面々であるポール・ロジャースとポール・コゾフ、サイモン・カークあたりと一緒にセッションしていて、後のソロアルバム「From Time to Time」に片鱗が収録されているんだけどさ、そうなると英国ロックの系譜としてユーライア・ヒープとバドカンが繋がるってことになるんだよね。しかもケン・ヘンズレーで言ったら後にはこの人フロリダのサザンロックバンドでもあるブラックフットに参加するので、より一層広がっていくという図式。



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フレ
Posted byフレ

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