King Crimson - Islands

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 先日バッド・カンパニーあたりに辿り着いた時にどっちに進むか考えたんだけど、その時はロックンロールな気分だったのでモット・ザ・フープルをチョイスした。もう一方の方向性ってのもあって、もちろんボズ・バレルの参加していたキング・クリムゾンっていう…。更にまたポール・ロジャースとサイモン・カークって線もあったが…。スーパーバンドはアチコチに系譜が広がるもんだ。ラフ・ダイアモンドだってユーライア・ヒープから…と進めるんだから英国ロックは末恐ろしい。

アイランズ(紙ジャケット仕様) アースバウンド(紙ジャケット仕様)

 偉大なるキング・クリムゾンが1971年にリリースした4枚目の作品「アイランズ」だが、正に混沌とした時期のクリムゾンの記録。ボズ・バレルだってボーカルのオーディションにやってきて合格したのに、ベーシストがいないってことであのフリップ卿の特訓を受けさせられてめでたくベーシストの座もゲット。本人はあまり乗り気じゃなかったのかもしれないけど、そのおかげで以降はベーシストとしてキャリアを積むのだからまんざらでもないだろう。それにしてもどれくらいの期間でここまでベース弾けるようになったんだろ?いっぱしのジャズベースというかランニングベースとかも弾いているワケだしさ、凄い特訓だしセンスあったんだろうな。じゃなきゃ、難しいでしょこんなの弾くの。

 この頃のクリムゾンってのはフリップ対バンドという図式になっていて、どちらかと言うとブルースやジャズの好きな泥臭い面々が揃っていたワケで、ライブになるとフリップが置いていかれていたようなこともよくあった。アースバウンド聴いてみればわかるけどね。それを堪え忍んでバンドを自分のものにしてしまうフリップは凄い。そして気の合った面々、なのかボズ・バレルとイアン・ウォーラスは二人とも近年他界してしまった。メル・コリンズはまだまだ大丈夫だろうが…。

 そしてこの「アイランズ」だが一言で言うと「美と混沌」。ただしそのノイズの中に美しく流れる旋律が非常に心地良くて美しい。その象徴はもちろん「Sailor's Tale」に尽きるのだが…。「アイランズ」って自分的には結構好きな方のアルバム。ちょっと不思議だけど、予測できないノイズや音が出てくるところと、歌が入った時のメロウさってのがギャップがあって面白いんだよね。「Ladies Of The Road」みたいなどこかジョン・レノン的な曲もあるし…それでもしっかり展開を聴いているとフリップさんなりのアレンジが出てきてね、ユニーク。「かもめの歌」は新世界だなぁ…。ロックとかけ離れて自分の思う世界を突き詰めたらこうなりました…みたいなさ。単純にノイズと美学を極めていったら美の方はこうなったって感じ。その延長線で始められる「Islands」の美しさはこれまでのロック史ではあまり聴かれることのなかった世界。最後の最後のメル・コリンズのサックスに泣けるっ!

 マジメに書くと凄い議論になってしまいそうなアルバム「アイランズ」だけど、今はもう皆、これもありきで聴いているだろうからいいのかな。活動期間は凄く短かったメンバーだけど、このアルバムはそんなメンバーにしても金字塔の作品だと思うし、以降の面子ではこの音は出なかっただろうし。優雅にステレオを大きな音で流して聴きたい作品だね。

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フレ
Posted byフレ

Comments 3

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evergreen  

これまだ書いてないというか・・・書けないんだよね。
書いちゃったらおしまいかな~みたいなとこがある。
こんなのを10代で聴いちゃうと
その後の人生は決まっちゃう。

>メル・コリンズはまだまだ大丈夫だろうが…。

ぜひとも長生きしてください、と願うばかりです。

2008/12/23 (Tue) 17:35 | EDIT | REPLY |   
フレ  
>エヴァ姉さん

おしまい~ってこたないだろうけど(笑)。これを10代で聴いてしまうとどんな人生になるのだろう??何となく想像つく人もブログ上にはいるのだが…(笑)。

2008/12/25 (Thu) 20:45 | EDIT | REPLY |   
茶  

LADIES OF THE LORD って、とてもレノン的なザラザラ感で始まり、カーテンが開くと突然ポール的につややかになるんですね♪
ビートルズでもありそうで無かったタイプのドッキングですね。

2011/07/05 (Tue) 15:06 | EDIT | REPLY |   

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