Bad Company - Run With The Pack
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ブルースに根ざしたルーツを持つボーカリストと云えばポール・ロジャース。スティーヴ・マリオットも然り、もちろんロバート・プラントやミック・ジャガーもそうなんだが、全般的な歌唱力という点を含めてみるとやっぱポール・ロジャースって凄いな~と。近年活動再開している声を聴いてもまだまだ変わらないし、クイーンと一緒にやっても全然問題ない、ソロで古い曲があっても全然歌える、というか当時よりも味があって良くなっているという有様。そういう歌い手ってなかなかいないよね。ボーカルは特にさ。ストーンズも基本的には渋くなってるかもしれないか。クラプトンなんかだとちょっとレイドバックしすぎてるって気もするけど…。いやいや、それでだな、ここの所スーパーバンド的なものも立て続けに聴いていたので、スーパーバンドの代表格っちゃぁバドカンだろ、と。

1976年リリースのバッド・カンパニーとして三枚目のアルバムとなる「ラン・ウィズ・ザ・パック」。ファースト「バッド・カンパニー」で軽快なサウンドを打ち出して圧倒的人気を博したものが、セカンド「Straight Shooter」では更に明るくアメリカン的な音を用いて英米でヒットを放っていた頃、バンドの圧倒的自信も見え隠れしていた時期なので正に脂の乗っていた時代。そこに投下された全く円熟したミュージシャン達によるロックなアルバム「ラン・ウィズ・ザ・パック」なワケだ。
大体ポール・ロジャースの声に既にゆとりがたっぷりあるし、ピアノも自分で弾いているけどシンプルにかっこよい。ミック・ラルフスも出しゃばることなくバンドとしてきっちりとまとめているし、これがバンドという姿だよな、と思うくらい見事なアンサンブル。楽曲レベルは異常に高いから聴きやすいし、ツボも得ているのでしっかりと口ずさめたりする。それでもアメリカンに染まりきらずに英国的なメロディセンスは残しながら…、いや、かなりアメリカナイズされているのが気にはなるんだけど…。でもさ、冒頭二曲ってミック・ラルフスの曲なんだけど、どう聴いてもポール・ロジャースの曲に聞こえてしまうくらいモノにしてるんだよなぁ。凄いよ、そういうのって。一方ポール・ロジャースが自分で作っている曲、例えばタイトル曲「ラン・ウィズ・ザ・パック」なんかでもミック・ラルフスの曲と遜色ない状態に仕上げているってことはやっぱりバンドの力量がひとつの方向に向いているってことだよな。やっぱ円熟期だからこそのワザか。
ジャケットだけがなぁ、地味だから残念。もっと目立つ印象のジャケットだったら名盤!ってことがもう少し広まったかもしれないのに、とは思う。ボズ・バレル亡き今、再結成はないと思われていたけどこないだ再結成してライブやってるんだよね。ポール・ロジャース的にはメンバーが替わるだけで何を歌っても一緒だろうからレパートリーの問題だけなのかもしれない。サイモン・カークはもうポール・ロジャースと長いから何でも大丈夫そうだし…。ミック・ラルフスのギターがちょっと衰えてるかもしれないね。でもやっぱり好きなバンドだな、バドカンは。
久々に「ラン・ウィズ・ザ・パック」聴いたらもっとじっくりと全作品聴きたくなってきたもん。やっぱりロックの名盤とか有名バンドの作品ってのは長く聴き続けていられる面白さがあるのが良い。そういう音楽が残っていくもんだ。


1976年リリースのバッド・カンパニーとして三枚目のアルバムとなる「ラン・ウィズ・ザ・パック」。ファースト「バッド・カンパニー」で軽快なサウンドを打ち出して圧倒的人気を博したものが、セカンド「Straight Shooter」では更に明るくアメリカン的な音を用いて英米でヒットを放っていた頃、バンドの圧倒的自信も見え隠れしていた時期なので正に脂の乗っていた時代。そこに投下された全く円熟したミュージシャン達によるロックなアルバム「ラン・ウィズ・ザ・パック」なワケだ。
大体ポール・ロジャースの声に既にゆとりがたっぷりあるし、ピアノも自分で弾いているけどシンプルにかっこよい。ミック・ラルフスも出しゃばることなくバンドとしてきっちりとまとめているし、これがバンドという姿だよな、と思うくらい見事なアンサンブル。楽曲レベルは異常に高いから聴きやすいし、ツボも得ているのでしっかりと口ずさめたりする。それでもアメリカンに染まりきらずに英国的なメロディセンスは残しながら…、いや、かなりアメリカナイズされているのが気にはなるんだけど…。でもさ、冒頭二曲ってミック・ラルフスの曲なんだけど、どう聴いてもポール・ロジャースの曲に聞こえてしまうくらいモノにしてるんだよなぁ。凄いよ、そういうのって。一方ポール・ロジャースが自分で作っている曲、例えばタイトル曲「ラン・ウィズ・ザ・パック」なんかでもミック・ラルフスの曲と遜色ない状態に仕上げているってことはやっぱりバンドの力量がひとつの方向に向いているってことだよな。やっぱ円熟期だからこそのワザか。
ジャケットだけがなぁ、地味だから残念。もっと目立つ印象のジャケットだったら名盤!ってことがもう少し広まったかもしれないのに、とは思う。ボズ・バレル亡き今、再結成はないと思われていたけどこないだ再結成してライブやってるんだよね。ポール・ロジャース的にはメンバーが替わるだけで何を歌っても一緒だろうからレパートリーの問題だけなのかもしれない。サイモン・カークはもうポール・ロジャースと長いから何でも大丈夫そうだし…。ミック・ラルフスのギターがちょっと衰えてるかもしれないね。でもやっぱり好きなバンドだな、バドカンは。
久々に「ラン・ウィズ・ザ・パック」聴いたらもっとじっくりと全作品聴きたくなってきたもん。やっぱりロックの名盤とか有名バンドの作品ってのは長く聴き続けていられる面白さがあるのが良い。そういう音楽が残っていくもんだ。
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