Rough Diamond - Rough Diamond

さて、そんなこともあって今回目を付けたのはクレム・クリムソン。ご存じな人はご存じで、60年代の幻のブルースロックバンド、ベイカールーから始まりその後コラシアムでギターを弾いて名盤をいくつかリリース。そこで割とメジャーになったけど、一番名が売れたのはピーター・フランプトンの後釜でハンブル・パイに参加した時だろう。以降、一気に無名化したのも面白い話だが、その無名化となってしまったきっかけのバンドがこのRough Diamondというバンド。
ボーカルに元ユーライア・ヒープのデヴィッド・バイロンを配し、何故かお知り合いだったのかクレム・クリムソンがギターに据えられ、まぁ、あとは適当に、とは言わないけどそんな案配で構成されたバンド。1977年にアルバム一枚をリリースしてお目見えしたけど、泣かず飛ばずで全く売れず、時代はハードロックなんてのをもう求めていなかったと云うことに気付かなかった人達による失敗作か。いや、音は別に問題ないし、今聴いても割とレベル高い部分あるし、ハードロックだけじゃないし、ちょっとファンキーだったりするのもあったりね。そもそもデヴィッド・バイロンがハードロックじゃないものを歌う姿のイメージが無くて、クレム・クリムソンもイマイチ弾き切れていないし、意欲はあったんだろうけど、なかなか噛み合わなかったのかね。そんな感想を持つアルバム。
この後80年代に入るとクレム・クリムソンはジャック・ブルースとロックパラストに出ているけどデヴィッド・バイロンは1985年に没。ロックは長生きできないものなんだなぁと。1985年っと言えば、実に華やかな時代だったのに取り残されてしまった人もいたんだってことか。
多分、Rough Diamondってバンドも、昔はB級って言われてたかもしれないけど、今じゃもう無かったことになってるバンドじゃなかろうか。ある種C級を超えてると思う。それでもやっぱり歴史的に意味があるんだよ、こういうのは。
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