Europe - Almost Unplugged

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 北欧のメタルシーンは80年代初頭から注目され始めて、日本では北欧メタルというひとつのジャンルを形成して進化を遂げている。多分今の時代もアーク・エナミーを筆頭とした北欧メタルってのは依然と注目され続けていると思う。まぁ、スウェーデン産のメタルとも言うが。そんな北欧メタルの先端を切って世界的にメジャーに知らしめたのがヨーロッパってバンド。「The Final Countdown」が有名で、多分誰もが知ってるんじゃないか?ってほど。バンド名が大胆過ぎて音がついてこれないなんて事はよくある話だけど、このバンドはこの一曲が大層な曲だったので、しっかりとヨーロッパ大陸の音と認識されてしっかりと一世を風靡。近年再結成したらしくアルバム「Secret Society」もリリース。んで、最近になって2008年初頭にアコースティック形式で行われたライブがCD化されたのを聴いたワケだ。

Almost Unplugged The Final Countdown

 「Almost Unplugged」。ほぼアンプラグド、ってことらしい。確かに聴いてみるとほとんどアンプラグドで、いくつかエレキバリバリってのもあるから、正しいタイトルの付け方かもしれん。こういう企画モノで面白いのはカバー曲だったりするが、彼等が影響を受けたバンドなのか、単に好きな曲なのか分からんが、多分どっちもだろう。ピンク・フロイドの「Wish You Were Here」、レッド・ツェッペリンの「貴方を愛し続けて」、シン・リジィの「Suicide」、UFOの「Love To Love」…。自分達のオリジナルだけでも良質な曲が多くて、このアルバムを聴いていても優れたメロディラインとジョン・ノーラムの割とブルージィなギターもしっかりとしていて良いのにね。そこにこんなメジャーな曲のカバーばかりを入れるあたりが大人になった証拠か。こういう落ち着いた作品でこそ本領が出てしまうが、いや、結構よろしいんです、これ。どれもこれもアコースティック用にアレンジし直されていてさ。ギターも枯れた感じがあってね。「The Final Countdown」だって全然枯れた感じのアレンジで飛び抜けて目立つようなものになっていないし。それよりも3曲目の「Devil Sings The Blues」ってのがえらく良い。ジョン・ノーラムってこんなにブルージィーに弾く人だったんか?って思うくらい。

 カバー曲に至っては結構忠実なカバーをしていて、独自性をあまり出さずに原曲に近くやってる。だから聴きやすい。よくコピーしてる~って感じ。最初はこの辺に興味が走ってしまったけど、慣れてくるとやっぱりヨーロッパっつうバンドの曲の良さに気付き始める。しっかりしてるし。やっぱ北欧のメロディと美しさってのを持っているバンドなんだな、と。20年も経てば大人の音にもなる、か。「Almost Unplugged」、聴いてみるとかなり良いのでオススメ。YouTubeで探すと全曲見れるのでお試しに♪



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フレ
Posted byフレ

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