The Clash - Live At Shea Stadium
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相も変わらず70年代のバンドの発掘作品やリマスター作品が市場を賑わせている。結局メディアを買って聴く、というスタイルに慣れきっている世代にしかCDってのは売れないのかもしれない。新しい世代ではもうダウンロードでファイルを落とす、という概念が優先で、FMラジオから録音する、というような概念はないと思うし、自分も実際にそういう概念から切り離されつつある。気になったらダウンロード、みたいな感じだしね。それでもどこかでコレクター的精神が働くのでブツとしては所有したくなるモノも当然多いのだが…。今回のザ・クラッシュのライブアルバム「ライヴ・アット・シェイ・スタジアム」はそういう概念を無視して、さっさと見つけて聴いてみたいと思って入手した一枚。ここ最近ではそういう買い方ができるのはそう多くはない。

1982年10月13日のニューヨークシェアスタジアムに於けるライブ盤「ライヴ・アット・シェイ・スタジアム」。当時ザ・フーがフェアウェルツアーと題してアメリカを回っていた時のツアーサポートとしてクラッシュが招集されて前座としてクラッシュとしても初めてとなるスタジアムクラスでのライブツアーとなったので話題は大きかったらしい。ちなみに10月13日っつうのはザ・フーの解散ライブ最終日。なワケでこの日の演奏が持ち出されたんだろうと思う。ただ、パンク発祥時代から追いかけていたファンからしてみるとクラッシュがビートルズアメリカ侵攻の証となったニューヨークシェアスタジアムでライブをするってのはどうにも解せない部分があったんじゃないかな。ザ・フーに対してはパンクファンも何も言わなかったが、ビートルズを引き合いにだされると嫌悪感出るもんね。しかもこのライブってファンの大半がザ・フーのファンってワケだから決して会場と一体となったライブという図式ではないハズ。ま、今となっては単なる記念ってことで良いんだろうけど、ライブ盤としてリリースするならもっと良いソースいっぱいあるだろうに、というのはマニア的見地の穿った見方か。
んなことで、このライブアルバム、全編を収録しているんだけど40分程度という短いもので非常~に聴きやすい。最初の印象では序盤、ちょっと調子よろしくないのかな、なんて感じで中盤以降はいつもの調子を取り戻して白熱したライブになってきたって思ったけど、何度となく聴いているとそれは多分ドラムがテリーに変わっているから感じられたグルーブ感の欠落が要因かと。いや、悪くないんだけど、やっぱりシャープさとかキレ具合ってのがトッパーとは違うんだよね。ポール・シムノンとのグルーブが違うんだと思う。まぁ、このテリーもこの後はジョニー・サンダースのバックでドラム叩いたり、ハノイ・ロックスのアンディ・マッコイとチェリー・ボムを組むので決して悪いドラマーではないんだろうとは思うが、やっぱトッパーのシャープなセンスがよく似合っていたんだってのを実感。
曲はもう往年のヒット曲満載で、アメリカ人なら大喜びってセット。最初期の悲愴なパンク的ソングは少ないのが個人的には物足りないけど、スタジアムでのライブだからねぇ、パフォーマンス性の方が重要にはなるか。そういう言い方で書けば、相当気合いの入ったかっこよいライブで、ジョー、ミック、ポールの歌が聴けるし、それぞれの出来映えも素晴らしい。これからクラッシュのアイテムはこうやって発掘アーカイヴばかりがリリースされるんだろうな。嬉しいっちゃぁ嬉しいけど、どこまでちゃんと聴けるかなぁ…。


1982年10月13日のニューヨークシェアスタジアムに於けるライブ盤「ライヴ・アット・シェイ・スタジアム」。当時ザ・フーがフェアウェルツアーと題してアメリカを回っていた時のツアーサポートとしてクラッシュが招集されて前座としてクラッシュとしても初めてとなるスタジアムクラスでのライブツアーとなったので話題は大きかったらしい。ちなみに10月13日っつうのはザ・フーの解散ライブ最終日。なワケでこの日の演奏が持ち出されたんだろうと思う。ただ、パンク発祥時代から追いかけていたファンからしてみるとクラッシュがビートルズアメリカ侵攻の証となったニューヨークシェアスタジアムでライブをするってのはどうにも解せない部分があったんじゃないかな。ザ・フーに対してはパンクファンも何も言わなかったが、ビートルズを引き合いにだされると嫌悪感出るもんね。しかもこのライブってファンの大半がザ・フーのファンってワケだから決して会場と一体となったライブという図式ではないハズ。ま、今となっては単なる記念ってことで良いんだろうけど、ライブ盤としてリリースするならもっと良いソースいっぱいあるだろうに、というのはマニア的見地の穿った見方か。
んなことで、このライブアルバム、全編を収録しているんだけど40分程度という短いもので非常~に聴きやすい。最初の印象では序盤、ちょっと調子よろしくないのかな、なんて感じで中盤以降はいつもの調子を取り戻して白熱したライブになってきたって思ったけど、何度となく聴いているとそれは多分ドラムがテリーに変わっているから感じられたグルーブ感の欠落が要因かと。いや、悪くないんだけど、やっぱりシャープさとかキレ具合ってのがトッパーとは違うんだよね。ポール・シムノンとのグルーブが違うんだと思う。まぁ、このテリーもこの後はジョニー・サンダースのバックでドラム叩いたり、ハノイ・ロックスのアンディ・マッコイとチェリー・ボムを組むので決して悪いドラマーではないんだろうとは思うが、やっぱトッパーのシャープなセンスがよく似合っていたんだってのを実感。
曲はもう往年のヒット曲満載で、アメリカ人なら大喜びってセット。最初期の悲愴なパンク的ソングは少ないのが個人的には物足りないけど、スタジアムでのライブだからねぇ、パフォーマンス性の方が重要にはなるか。そういう言い方で書けば、相当気合いの入ったかっこよいライブで、ジョー、ミック、ポールの歌が聴けるし、それぞれの出来映えも素晴らしい。これからクラッシュのアイテムはこうやって発掘アーカイヴばかりがリリースされるんだろうな。嬉しいっちゃぁ嬉しいけど、どこまでちゃんと聴けるかなぁ…。
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