



グラムロックの雄と言えばやはりT.Rexになるのが一般的なんだろうなぁ。グラムロック=グラマラスロック、簡単に言うとお化粧して軽いロックを演じるスタイル。う~ん、でも言葉の割にはあんまりそれらしいバンドは多くないので一時期のブームだったとしか考えられないんだよな。で、そこで留まらずに次々と手を変え品を変えて乗り越えていったのがデヴィッド・ボウイで、そこに依存してしまいそれでも毅然としたロックスターのまま(?)、英雄となったマーク・ボランの違い。その他グラムロックブームに出てきたSweetやSlade、Cockney Rebelなんかは即撃沈しているし…。あ、もう一つ頭の良いバンドが
ロキシー・ミュージック
ね。これもデビュー後のとっかかりとしてはグラムロックというステップを踏んだものの、元々がしっかりした音楽集団だったので、戦略勝ちでしっかりとイギリスを代表するバンドに成長。ブライアン・フェリーなんておっしゃれ~って感じで今でもバリバリ。イーノやフィル・マンザネラ、アンディ・マッケイなんかはああいうミュージシャンなのでしっかりと残ってるしね。
で、話はソレまくってしまったんですが、マーク・ボラン率いるT,Rexですが、個人的にはスティーブ・トゥックと組んでいた頃のティラノザウルス・レックスの方もアシッドなフォークバンドで好きなんですけどね…、近いうちにこの頃の音源を網羅した
ボックスセット
がリリースされるみたいなので、結構楽しみ♪ グラムロックスターとしてのマーク・ボランよりもブリティッシュロック(フォーク)然としたこの時期は偏見なしに聴いてみるとイギリスもの好きな人は良いかもね。でもやっぱり満足しきれなかったマーク・ボランが新たにミッキー・フィンと組んだのがT.Rex。1971年には名盤と言われる
「Electric Warrior」
、1972年には更なる名盤と言われる
「The Slider」
をリリースと正にグラムロック黎明期を支えた人。スパンコールの衣装に黒いレスポールカスタムでカーリーヘアーのあの姿は誰でも一度は見たことあるでしょう。その他にもシングルヒットを連発していて、結局一番良く聴いたのは
「Great Hits」
だったりする。あまりにも軽快なブギー、パッと聴いた感じでは非常にキャッチーなポップソングを奏でたマーク・ボラン節は確かに一瞬だけ光り輝いたのかもしれない。それでも30年経過してまだまだ支持され続けているってのはやっぱりかっこいいからなんだろうな。もう聴かなくなってから久しいけど、久々に手を出すとシンプルに良い、って思って聴いていることがある。オリジナルアルバム単位で聴かないのは「20th Century Boy」が聴きたいから。
1977年9月16日奥さんの運転する車で事故死。奥さんはピンピンしていたけどマークだけ死亡。よかったのかもしれない。その一週間前くらいにはボウイと久々の共演。それがラストステージ。そして今でも日本では9月16日になると秋間経夫氏が追悼イベントを開催しているようだ。
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